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「人生100年Ⅱ」

「きょうは1人? あの背の高いオバサンは?」
じいさん 病院の整形外科受付で 言う

じいさんに オバサン呼ばわりされる女性
ちょっと気の毒
じいさん―
といっても 昭和の生まれだよね たぶん
大正時代っていったら 最後は1926年
生きてりゃ95歳だもん
ぼくの父親は大正14年1925年生まれ
昭和と年齢が一致した
昭和85年―存在しないけど―に死んだ

今年は昭和96年なんだよ 生きてたら父親は96歳
いくらなんでも 96歳95歳の大正生まれが
しゃきしゃき出歩いてはいないだろ
普通は歩行器でもないと難しいよ

人生100歳時代
医療介護の金食い虫 増大肥大は抑えがたい

あのじいさん 歩行器押して歩いてたけど
まだまだ元気そうだったな
若い気なんだ きっと

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