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「安らかにやすらかに」

1冊2200円の新刊本が平積みである
賢ちゃんも逝って間もなく4カ月
残念だったろ
もっと生きたかったろ
いや 十二分に生きたか
いや やはり満願成就ではなかったろ
いろんなことに こだわる感じもあったから

会って話したことは2度しかないが
彼の何冊かの小説には
脳みそを揺さぶられた
彼の描く貫多は
一読者であるぼくにとっても
確かに自分の中にいる存在だった

2200円の本
正直 金を出して本を買うことにためらいを感じる
ふところさびしい さもしいぼく
だが いや
これもひとつの 供養だ
成仏してくれよ
その気持ちで
出たばかりの1冊を
東京堂で買ったよ
安らかに眠って くれ

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