見出し画像

■大先生にホメられた?!

「文学」と「作家」への道(25)
「詩人の独り言」改


◇結局、焼き直し作品を「現代詩」講座に提出

きのうあったカルチャーセンターの「現代詩実作講座」。過去にコチラにアップした詩を書き直したものを提出。

7月16日に「東京小景 2023年夏」として、アップしているが、これはさらに2年前の7月にアップしている作品に手を入れたもの。
なんと、2回焼き直した作品を提出した…ということだ。



きのうも書いたとおり、本当はジャニーズの性加害のことに絡めて書きたかったのだが、手をつけられなかった。
なので、同じ主題の詩を3度目となる作品にしたのである。
まあ、違うといえば違う、似ているといえば似ている?


「靴音」

女たちよ
せわしなく
靴音を立てないでおくれ

ハイヒールを履いた女は
ぼくの前に現れた途端
あなた という存在になってしまう

ぼくは
エスカレーター 地下街 ビルの谷間
ビジネス街を歩く あなたを見かける

春には春の
夏には夏の
秋には… 冬には…
あなたの靴音が 響く

それが 後ろから聞こえるたび
その持ち主をさがす

あなたに追い越されると
その後姿を ぼくは見つめる 追いかける

ビジネスエリートたちが蠢く
コンクリートとガラスと鉄の街を
大股に歩く あなた

自信にあふれた
高い靴音で
くたびれた男の心を
惑わさないでおくれ

自作詩 提出作

このところ、noteでもカルチャーセンター提出作品でも自分ではさえない詩、できばえに納得できない詩ばかりである。

それでも、先生のほうは「なかなかよい。全体によい」と注文はそれほど付けられなかった。
一連目で「靴音を立てないでおくれ」としたのに呼応するように、最終連で「惑わさないでおくれ」としたのだが…。
先生は、「(惑わさないでいおくれ…ではなく)この気持ちを言外に示すこと。はっきりしすぎている。気持ちをあいまいにしたほうがいい。『あなた』と自分との距離をどうするのかを考えて書く」という批評をいただく。

「(詩の)世界がだんだん定まって来た。新しくなってきたね」と、励まされたのである。

う~ん。なるほど。
すべての提出作品の講評を終え、先生は受講生に、「良かった詩はどれ?」と聞いた。
ひとりだけ、ぼくの詩を評価してくれる人がいた。以前、3人もいたことがあったけれど、過去2年8カ月通って、よかったと言われたことがほとんどないので、これはこれで結構なことである。

決して、箸にも棒にも掛からぬ詩ではない…と改めて思った次第。
最終行は「靴音がーー心に溶ける」みたいなのがいいかもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?