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「詩人宣言XXⅨ」

詩を書くのと 読むのと
どっちがよいですか
(ああ 書く方が…好きですね)
なぜですか
(言葉があふれるように湧いて 手指がそれを書き留められないくらいのスピードで 次から次へと書き綴るとき 快感があるんですよね)
なるほど…
いつも いつもそうなんですか
(いや 以前…といっても何カ月か前 詩を書き始めてまだ半年もたたないころ…それまでは時々 そんなこともあったかな と)
…で・す・が?
(今は違うかな 言葉が…)
出てこない 湧いてこない?
(ええ そうです 前みたいな勢いがない そんな感じ)
ならば もう書くのはよしてはどうですか
(ひと休みするのも確かにアリ かもしれません…)
それでも書く…その理由がある?
(書いて どこかに投稿して…実際投稿はしてます してます それなりに)
認められたいってことですか
(もちろんそれはあります 大いにあります 評価されたい より多くの人の目にとまって…書き記したもので…爪あと残したい…みたいな)
成果はありました? ふふっ…
(ことし3月から毎月専門詩誌に投稿していますがカスリもしない…ハハハ)
そんなもんでしょ すぐに評価なんてないでしょ
(そうですかね すぐに入選するって思ってたんですよ 詩 現代詩なんてちっちゃな狭い世界で みーんな似たようなスタイルでくだらないつまらない理解不能のことしか書いていない ならば自分の詩ならって…)
本当にそう思うのですか
(違いますか?)
どれだけの詩を読んで味わってきたんでしょう?
(え…と 読みだして1年過ぎて書き出してそろそろ1年って感じで)
1年にどれだけの詩と詩人に出合いましたか
(出合い…ねえ…)
せいぜい100 200ってところでしょう
(まあ そんなもん そんなもんじゃないですか 文学史に残る人 現代の詩人 古典的有名詩人 詩集になってる人たちの作品…そんな数じゃないかな)
確かに本屋や図書館で目にする手にする詩集 詩人といっても小説その他に比べれば圧倒的に少ないでしょう それでも詩と詩人と詩の世界に限りはないでしょ
(…)
あなただってそう考えるからこそ 詩を書き綴ってるんじゃないですか
(…)
分からない? わからないのですか
何が どうわからないのでしょう?
(そのぉ…言葉が言葉として それぞれが音と言葉としての意味を持って ぼくの気持ちと今ある状況を語る…そのさまを文字に綴る それがそこに ぼくの詩がある 詩の世界がある―そうは思っています)
よろしい それでよいんじゃないですか
自分の詩は 詩として認め 他人の他の作品はそれとしてどう存在しているのか それにも目を向けつつ―
(はい 自分の詩を書きます 自分のこころを書きます 自分の言葉で)

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