見出し画像

上の子の赤ちゃん返りに困っています👦🧒👶

こんにちは!保健師のみかんです🍊

育児相談でよく相談を受ける「赤ちゃん返りの対応」についてお話していきたいと思います。

赤ちゃん訪問や乳児健診でママとお話していると「この子のことは大丈夫ですが、上の子が赤ちゃん返りが大変なんです。」という声は非常に多いです。

1.赤ちゃん返りは上の子にとって「危機」なんです‼

上の子の立場で考えると、下の子が生まれてから、それまでのようにママを独り占めできなくなって、動揺して、「自分にとっての危機」と受け止めているかもしれません。

または「強い嫉妬心」が生まれることがあります。嫉妬がいろいろな形で満たされず、解消できないため、赤ちゃん返りのような行動が起こるとも言われています。

子どもにとって「人生は簡単にはいかない」という経験の始まりかもしれません。人間の感情がある限り起こりうることですね。

このような感情の中で上の子は赤ちゃんのようにふるまうことで「まだ僕はこんなに手がかかるよ」と親にアピールして、自分をみてもらおうとする、いわば生き物としての適応的な行動なのです。

2.「上の子が大切、大好き」ということをしっかり伝える

では、実際にどうのように対応していけばよいのかをお話していきます。

まず、第一に上の子との時間をつくることが大事です。

例えば、下の子が寝ている間に「一緒にお風呂に入ろう」と二人の時間を作る為に誘ったり、「大好きだよ。今は下の子が大変だからごめんね」とわかってもらうように上の子に伝えてみてください。

上の子とママの二人の時間を作ることは難しい時は、パパや祖父母に協力してもらったり、一時預かりのサービスを利用したりしてみてくださいね。

それでも難しい場合は、二人になれる瞬間を見つけて「上の子が大事、大好きだよ」という気持ちを繰り返し伝えてあげてください。

3.待っていて欲しい目途を伝える

上の子が見通しを立てられるように具体的に伝えてみましょう。

「妹を寝かしつけた後に、一緒に遊ぼうね」「今これをやってるからごめんね。終わったらちゃんと○○ちゃんのところに行くからね」「ガマンさせてごめんね」といったように伝えてあげましょう。

自分で見通しを立てて、気持ちをコントロールすることも、子どもの成長にとって大事なことです。上の子にとっての「成長のチャンス」でもあるのです。

上の子も、その瞬間はとても嫉妬心がありますが、ちょっとガマンすれば、必ずママやパパが来てくれるとわかり、ある程度ガマンができるようになります。

我慢ができた時や上の子がお世話をしてあげている時には、褒めてあげてください。

お兄ちゃん、お姉ちゃんであることに誇りを持ち始めると思います。そうなると、嫉妬感情ではない関係がつくられていきますので、すぐに変わるわけではないと思いますが、少しずつ見守っていきましょう。


赤ちゃん返りとわかっていてもいつまで付き合えばよいのか、下の子に手がかかり、つい冷たくしてしまい、後で申し訳なく思ってしまうママさんもいると思います。

赤ちゃん返りは、上の子にとって適度なフラストレーションを感じるなかで、どうやったら自分の気持ちを落ちつけられるのだろうと、解消のしかたを見つけ始める時期でもあるので悪いことばかりでもないですよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?