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モノに執着しなくなったきっかけ

物に執着している自分に、幼いころから気付いていた。
昨日、この記事を書いた。

今は180度変わり、それほどモノに執着していない。

こうなるきっかけになったことがある。

高校生の時。

今の価値観を決める大きな事件があった。


財布を盗まれたのだ。

場所は教室。
時間は視聴覚室へ移動する授業の時。
犯人はクラス内。

教室に置きっぱなしの、私の財布が狙われた。

その時の現金は小銭のみで、何百円かの少額。

キャッシュカード類は持っておらず、現金が少なくて良かったーと思ったくらいで、
現金以上にショックだったのは、CDショップや雑貨屋の、コツコツためたポイントカード、ファストフードの割引券などが盗まれたこと。

大切に使わずに貯めておいたものが、使うことなく、盗まれたのだ。

私はあまりのショックに大騒ぎしてしまった。

「現金はいいから、あのミスドの割引券と、お店のポイントカード、コツコツ貯めたから、あれだけは返してほしい!」

当時、うちの高校は伝統的で真面目な高校だったけど、ほんの一部、やんちゃな生徒がいて、盗難は比較的あることだった(今思えば大問題だが)。当時、私の被害は小さい方だった。

結局、3日後に財布が戻ってきた。犯人は不明。
しかし、私の声が届いたようだ。

案の定、現金はなかった。が。

強い願いだった、「ポイントカード、割引券が1枚も欠けることなく勢揃いの状態で」戻ってきたのだ。

良かった、と安心したが、この財布が戻ってくるまでの間に、強く心に誓ったことがある。

ポイントも割引券も、すべて、使える時に使う!

大切にとっておいても、何にも生かせないまま失う時もあるのだ。


今を最優先した方がいい。


そのまま財布をどこかに捨てられてたら、大切に集めたポイントも、いつか使える割引券も、有効に生かさないまま、消えたかもしれなのだ。

その日からとっておくことをやめた。
モノにこだわることも自然としなくなった。根本の価値観が変わったのだ。

いつかのために…と生きて今を縛られるのは、いつかがやって来ない時もあると体験してわかった。

この出来事は、大切なものを使わず、とっておくことに、幼少からアイデンティティを感じていた自分をも変えるきっかけになった。

今はもう楽。モノに執着しない。ポイントも重要視しないし、割引券もすぐに捨てる。(これは賛否両論あるだろうが)

びっくりすることに、お金の使い方がずっと健康的になった気がする。
ストレスフリー。この方が好きなのだ。物に執着しない感じ。

例えば、来客用の食器。お客さんが来た時、ではなく、どんどん使う。

さらに、サイン入りグッズ。好きな人のサインなんて、大切にとっておく派がほとんどだろうが、私はどんどん使う(笑) 生活の一部にしてしまう。

モノもよく捨てる。断捨離をする人と同じ気持ちなのかもしれない。
シンプルな方が、逆に、好きな物だけが身の回りに残るのだ。

今更ながら、あの時盗まれた現金は、授業料だったと思う。
モノの執着しない、大きな価値観を与えてもらったから、安いくらい。幼い頃から、筋金入りにモノに執着していた私。こんなことでもなければ、執着は、強くなる一方だった。

なるべくモノに執着しないで、今を生きよう。

大切なものは「今」使っていこう。


本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖