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『ヘヴン』

『ヘヴン』川上未映子
芸術選奨文部科学大臣新人賞と紫式部文学賞のダブル受賞をして、ブッカー国際賞にノミネートされたという。
世の中には色々な賞があるんだな〜と思ったのだか、そんなことはどうでもよい。
クラスのいじめられっ子同士が手紙を通じて関係を育んでいくのだが、次第にズレが生まれてくる。おそらくズレの正体は“価値観”だ。
虐められている人同士の価値観が合わなくなり、虐めてる人の価値観にも妙に説得力がある。不思議なものだ。
ややネタバレになってしまうのだが、作品中に主人公の少年の自分の斜視に悩み苦労していたのだが、医師から手術で治せばと提案を受ける。その費用は一万五千円。
たった一万五千円で斜視の悩みが解決するのだ。悩みの解決策を“知らない”だけだったのだ。
世の中には沢山の悩みで溢れていると思うが、解決策を“知らない”でいる人はどれくらいいるのだろう?
人生において“知ってる”と“知らない”ということは結構大事なことで、“知ってる”を増やす為に知識を得ることで、今よりもより豊かな人生を送れるのではないのかと、しみじみ感じてしまった。

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