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N35°35'03.94” E139°33’22.06”『好きな場所。わたしの場合、』

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好きな場所。わたしの場合、美しが丘小学校ですね。
えーっと、もともとわたしはこの地区の出身ではなくて、7年前にたまプラーザに引っ越してきました。子どもがいま、小学校の5年生と2年生で、美小にかよってます。そのとき住んでるアパートだとせまかったので田園都市線沿線でマンションをさがしてて、美しが丘にはじめて来たとき、緑もあって治安も良さそうだし、子どもを育てるには良い環境なんではないかと思ってきめました。
で、去年と一昨年、PTA会長させていただきました。朝、会社いって夜遅くに帰ってきて、あんまりそれまで授業参観いったりとかしなかった、できなかったものですから。ひょんなことからPTA会長をやることになって、学校にいく機会がすごくふえました。そこでこう、なんですかね、子どもたちとふれあう機会をもったり、保護者のかたや先生と話す機会がすごくふえて、自分の母校ではないんですけど、すごく小学校にたいしての愛着がわいてきました。それまでは運動会にいくぐらいでしたから。

PTAとかそういうのの集まりって朝9時からあるんですよ。だからその前、朝早くにいって、すこし校長先生とお話をしてから打ち合わせをしてます。だいたい子どもたちが登校する時間とおなじくらいにいくことが多いんですよ。うちからだと団地のなかを抜けて太鼓橋をわたって、百段階段あがって小学校までいくんですけど、そうすると、早い時間だと子どもたちの流れのなかにはいって自分もいっしょに登校するような感覚があって。子どもたちと話しながらいったりとか。朝、ふつうに会社いって、っていう生活のなかで、なんだろな、日常とちょっとちがった感覚を味わえるっていうのがすごく、まぁ、いい。学校にたいして親近感がわきます。美小は朝、地域の人がいつも百段階段の途中に立ってくれて挨拶をしてくれている。校長先生も門のちょっとしたのところにほぼ毎日立ってくれてるのかな。会社はお休みをとって、有給休暇はそこでもう消化しちゃいますけどね。僕がPTAの会長やった理由ってのは、子どもたちをなかなか見る機会がなかったので、子どもたちが学校でどんな生活をおくっているのか、先生たちがどういうことをがんばっているのか、ほかの保護者はどんなことを考えてるのか、子どもたちのことをどう考えているのかっていうのを知る良い機会だな、というところです。

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来年、美小は五十周年。僕は、五十周年実行委員長をしていて、いまんとこどっぷりはいってます。いろんなことをやろうと思ってます。50年前に美小に通ってた人たちとか、そのとき保護者だった人たちとか、あとは、初代PTA会長とか、連合自治会の人たちとか、いろんな人たちと美しが丘の昔話や、いろんなことを教えてもらいながら記念の年を迎えたいな、と思ってます。大きな区切りの年ですし、それに巡り合うってなかなか珍しいことなので、思い入れが、こう、おおきくなってきてますね。

越してきた頃は会社と家の往復だったんで、あんまり街を歩いたりしてなかったんでわからなかったんですけど、自治会にも参加するようになってからかな、だいぶ歩くようになって。あ、こんな街なんだな、っていう。緑も多いし、あと特徴的なのは団地のなかを抜けて車道をとおらずに学校にいけたりとか、すごく面白いつくりになってるなと気づきました。はじめて団地のなかをとおったとき夏で、ジャブジャブ池ですか? あそこに小っちゃい子どもたちがはいってる光景を見て、「え!団地のなかで、なんだ、なんだ?」って思いました。

向井昇

インタビュー:2017年 夏

このおはなしは2017年No.004号に収録されています。冊子をご希望のかたはご連絡ください。冊子は無料、送料180円でお送りします(5冊まで送料は同じ)。「街のはなし」プロジェクトを、スキやサポート,snsのフォローなどで応援していただけましたら大変励みになります!どうぞよろしくお願いします。

企画・文・写真: 谷山恭子
編集・校正: 伏見学・街のはなし実行委員会
発刊:街のはなし実行委員会

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