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海外旅行に出発〜パスポートは家編〜




 こんにちは、マキベリです。
突然ですが海外旅行に出る時に何が必要だと思いますか?
「困った時に助けを求められる英語力?」
「いざという時に絶対に裏切らない現金?」
いいえ、『パスポート』と『クレジットカード』です。
もし海外で盗難にあったとしても、パスポートとカードさえあればなんとかなります。逆に言えば、この二つのかなめがないと、入国拒否や、最悪日本に帰れないなんていう事態が生じて困ったことになるのです。
今回、お話しするのは、海外旅行に出発したは良いものの
どっちも家に置いてきてしまったという話です。


ポーランドからチェコへ

 あれは2023年の2月末でしたが、当時テスト期間が終わった僕は有頂天でチェコの首都プラハへの旅行を計画していました。僕の住むヴロツワフからプラハまではバスで4時間程度、今回は『FlixBus』の利用で往復で140PLN程度です。

Googleマップより


 迎えた当日、早朝から家を出て、バスに乗り込みました。
ポーランドとチェコの間にはズデーテン山脈が幅広く横たわっています。
なので道中のほとんどは山道で、標高が高いのもあって、雪道です。

ズデーテン山脈越え

問題発生!!

バスに乗って貴重品の確認をしているその時、気づいてしまいました。

「パスポートとカードがない!!!」

完全にうっかりしていていました。すでに宿泊場所の予約も二泊分とってしまっていて、もう後には引き返せない状況です。
まさに天国から地獄に一気に突き落とされたような思いで、
国境でのボーダー・コントロールなど、パスポート確認がないことを願うばかりでした。

プラハ到着

幸いパスポートを見られることもなく
無事プラハに辿り着くことはできました。
一千年の都と呼ばれるのも納得で、中世から続く街並みが美しい。
建築様式や街の景観はどこかヴロツワフに似ている気がしました。
しかし、ピンチは続きます。

ドキドキのチェックイン

 パスポートもカードもない、そんな状況で問題になりそうなことは国境越えの時だけではありません。宿泊場所のチェックイン時も通常、パスポート番号を見せる必要があるのです。
 幸い学生証は常に持ち歩いているため、本人確認はそれで代用することができました。パスポート番号についても、スマホの写真に写しがあったので、それを使って控えてもらうことができました。
 こうして、幸運にもパスポートもクレカもなしに、二泊三日のプラハ旅行を満喫することができたのです。

さて、ここからは

なぜパスポートもクレカもなしに旅行を満喫することができたのか?

その仕組みを解説していきます。

なぜ国境を越えられたのか?

 通常国境といえば、かなりセキュリティの厳しい地帯です。
空港でのセキュリティチェックや入国管理を思い出していただければイメージしやすいとは思いますが、パスポートを見せ、危険物を持ち込んでいないか、きちんと審査し、入国者が国に害を及ぼす存在でないことを保証しなければなりません。しかし、ポーランドとチェコは少し事情が違います。

シェンゲン協定の存在

 みなさんはEU(欧州連合)という言葉を耳にしたことがありますか?
これは少しづつでもヨーロッパの国々を統合しようという目的で戦後に発足した機関です。ヨーロッパの国々の多くは、この欧州連合の元に、さまざまな統合へ取り組みを行っておりますが、その一つがシェンゲン協定です。
 これは簡単にいえば、加盟国間の国境を自由に行き来できるようにしようという協定です。欧州連合及びシェンゲン協定の加盟国であるポーランドとチェコの間ではいかなる移動手段であっても国境間での確認がありません。
なので日本からだと、一度この枠の中の地域に入ってしまえば、その後の旅行を円滑に行うことができます。

注意※:シェンゲン協定内であっても、移民問題への懸念やセキュリティの強化などその国々のポリシーでパスポートのチェックが行われることはよくあります。例えばイタリアからフランス行きのバスでは、検査の際にパスポートを持っていなくて国境付近で強制的にバスを下されたイタリア人達をみたという話を聞いたことがあります。何があるかわからないので、常に持ち歩いていて損はないでしょう。

 シェンゲン協定加盟国リスト(スイスのようにEU非加盟でも協定に加盟している場合あり、イギリスは協定非加盟)
https://www.eeas.europa.eu/japan/travel-study_ja?s=169


カードなしに支払いはどうやって?

 ヨーロッパの通貨は多様で、その種類も様々です。例えば、EU内で多くの国が導入するEUR(ユーロ)やポーランドはPLN(ズウォッティ)、チェコの場合はCZK(チェコクローネ)です。旅行に行くたびに、その都度現地の通貨に換金していたら手間がかかり過ぎてしまいます。そこでそれらを簡単にバーチャルで行ってくれるのが『Revolut』というアプリの存在です。
利用方法はアプリをインストールし、事前に資金を入金しておくだけで、比較的良いレートで気軽に換金を行い、それを例えばiPhoneのApple Payと紐付ければ、簡単に決済を行うことができます。友人間での送金なども自由で手数料もかからないので複数国を回る予定の方々にはおすすめです。

Revolutの支払い画面


結論

 海外旅行にパスポートとカードもいらないなんて良い時代ですね。
もちろん、あるに越したことはないですが、特に今はもう現金しか使えないところはあまりないので(個人経営の骨董店などは時々あり)、キャッシングが必要な場面も少なく、現金そのものの必要性も低くなってきました。
 チェコの詳しい解説はまたいずれ。

それでは〜!


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