「憧れ」 この映画を観て強く抱いた感情でした 公衆トイレ清掃員で古いアパートで一人暮らしの初老の人物の日常 言葉にすると憧れとは遠い人物の生活に不思議な豊かさを感じました この人物の日常は 朝起きて布団をたたみ 歯を磨き 髭を整え 植物には愛情をこめて水をやり 移動中には好きな音楽を聴いて トイレをとても丁寧に清掃して 休憩はしっかりとって 木漏れ日には季節を感じ 仕事後は すいた銭湯でゆっくりすごし 気のいい店主の酒場で夕食を食べて 夜は眠くなるまで本を読み
私たちは進んでいるのだろうか? この世界には今も新しい哀しみが生まれてくる 生まれてくるものがすべて心地よいものであればいいのに たくさんの哀しみの涙がどこにでもある世界 そんな世界をどんなふうに歩けばいいの? それでもその世界は私の心の奥に届くから 私はあなたの目を見て語りかけることができる あなたの肩を優しく抱きしめることができる あなたと共に歩むことができる 涙も枯れて絶望に満ちた心たちが漂う世界 それはもう私たちの心には届かない そんな世界を私たちは漂うだけなの
こんにちは ゆっくり一人で物事を考える秋は これから来る夏の後でまだまだですが 物事をワイワイ話しながら 時には人の話をじっくり聞きながら その場にいる人と輪になって考える これからくる夏に似合いそうな おしゃべり会について お話ししたいと思います 1.「哲学対話」って何? その名は「哲学対話」 哲学って言葉はとても堅苦しくて難しい印象ですが そのあとに「対話」って言葉がつくと ずいぶんカジュアルなものになります 簡単に言うと 『子供からお年を召された方まで同じ輪に
こんばんは 紫野さんのワンマンは私は2回目となります 前回のワンマンは昨年の3月でした ずっと続けていた路上ライブの空気感をまとった すごみのあるステージだったことを思い出しました それから約10か月 紫野さんのライブハウス中心の活動を経ての今回のワンマン ライブハウスで磨かれたオリジナル曲たちに魅了されました 中盤の『Oxygen』から続く曲たちはきれいに繋がって まるで一つの物語のように語りかけてくれました それはこれから始まる物語の始まりのような気がしました
こんばんは シンガーソングライターの紫野さんの新曲『fish』がとても心に響きましたので言葉にしてみます fishを聴いてこんなことを思いました 想いには確信をもてるのに 言葉は伝えるためにあるのに 大切な人へ想いを間違えなく伝えたいのに 伝える言葉がみつからない 言葉がみつからないんじゃない 言葉を伝える今の自分に確信がもてないのかも・・ こんな想いが時とともに繰り返し回って なにかが積み重なって なにかが育っていくような これを愛という一文字で表現してよいのか私
こんばんは 秋が深まり 夜空には明るすぎない月がひっそりと浮かんでいます そんな週末 2つの2マンライブに行ってきました 紫野さんと山本夜中さん 『Components Crash』 春風詩音さんとフジタカコさん 『点と線』 紫野さんの歌の途中のお話で「もう歌えなくなった歌もある」という 言葉が心に残りました 最近の紫野さんの歌『あまざかる』『夢願うものに非ず』『花人』は 抽象絵画のような「感じる」という言葉が合うような 深みのあるものになってきたと感じています ギタ
こんにちは ふと見たテレビ番組でとても印象に残った言葉がありました 坂本龍一さんの言葉 『”音楽の力”という言葉が嫌いだ 力があるのは”自分たちの思い”であって その思いを音楽に込めるのが音楽家だ』 NHK Dearにっぽん『見ていてね、坂本龍一監督 東北ユースオーケストラの再出発』より この言葉を聞いてこんなことを思いました 同じ曲同じ歌でもアーティストのそれぞれの思いを込めることができる 演奏がうまいとか声が素晴らしいとか 音楽はそんなところだけじゃないんだよ
近くにいても 本心を話せないのなら そこは人の住める場所じゃない 顔の見えないネットはどうだ 本心を探すのはむつかしいけれど ナイフを向けあう姿はどこにでもある 人の住めない場所でずっとうつむいてつき合わされている 欲しいものは数じゃない 欲しいものはあなただけ ・映画「怪物」を観て
落としたモノは見つかるとは限らない 今ここで落としたモノであっても 大切であればあるほど 見つけることは難しいな 探して 探して やっと見つけた探しモノは いつだって思いもよらないところにあった 今まで私はどんな落としモノだったけな ハンカチのように柔らかで 落ちてもどこにも飛べないモノだったけな 落ちてもどこまでも飛べる とがった人になろう 私の知らない場所がきっと待っている
砂浜にできたあなたの足あと 波うち際は海が消して のこりは風に消えて 消せない足あとだけは私の胸の中に 時がたっても消えない大切なもの
電話線のない電話ボックス 忘れること 進むこと 思い出すこと 立ち止まること 風はいつもそこにあって 「風の電話」より
ずっといてくれればいいのに なにげない一言がうれしかったり ずっと心に残ったり
いつもとは違う駅にすべり込む列車 乗換案内のアナウンスからは遠い記憶の路線名 昔よく通った駅名も思い出せないまま乗り換える遠い日の私 まるで映画の中の記憶をなくした人みたい あの時の駅で降りれるの 降りてなにを探すの あの日に君に言えなかった言葉が見つかってもね ゴメンね またどこかで会えたらいいのに 君に会いたいんだ ずっと会いたかったんだ
イルカみたいなあなたが好き ほんとうの意味はもうきけないけれど 海をみるあなたの寂しげな横顔を思い出す 壁に吊るされた持ち主のいないイルカのネックレス