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映画『PERFECT DAYS』を観て抱いた「憧れ」

「憧れ」
この映画を観て強く抱いた感情でした

公衆トイレ清掃員で古いアパートで一人暮らしの初老の人物の日常

言葉にすると憧れとは遠い人物の生活に不思議な豊かさを感じました


この人物の日常は

朝起きて布団をたたみ 歯を磨き 髭を整え
植物には愛情をこめて水をやり

移動中には好きな音楽を聴いて
トイレをとても丁寧に清掃して
休憩はしっかりとって 木漏れ日には季節を感じ

仕事後は
すいた銭湯でゆっくりすごし
気のいい店主の酒場で夕食を食べて
夜は眠くなるまで本を読み

休みの日にはきれいな歌声のママのいるスナックでゆっくりすごし
本を愛する店主のいる古本屋で一冊だけ本を買う

部屋にはお気に入りの本とカセットテープ
部屋にはテレビやパソコンはなく
スマートフォンを持たない生活

そして時折かかわる人たちには
今できることで誠実に接したり
ただ優しく見守ったり


映画では多くは語られることのなかったこの人物の過去
私にはこの人物がなぜこの生活に至ったかはわかりませんが

大切にしたいものを丁寧に愛する

こんなふうにすごせたら
どんなに素敵なんだろうと感じました

大切にしたいものを問いつづけて
私の今できることにしっかり目を向けて生活する

シンプルだけど簡単ではない問いを与えてくれた
素敵な映画でした

それではまた

映画『PERFECT DAYS』の情報です
https://filmarks.com/movies/109454

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