結局コミュニティ通貨でなにをしたいんだっけ?
こんにちは、まちのコインのUI設計を担当しているTHE GUILDの瀬尾です。
昨年末にカヤックの長谷川さんより「コミュニティ通貨アプリをつくるので手伝って!」と声をかけてもらってから、コミュニティ通貨ってなんだろう?ということを実際にサービスをつくりながら考えていました。
地域通貨の歴史や、お金そのものについての本を読んだり調べつつ考えていたのですが、このあたりの話を書くと長くなりそうだったので、そちらは追ってじっくり書かせていただくとして、今日は「コミュニティ通貨をつかってどんなことをしたいのか」、「普通にお金でやりとりすることと違って、なにがうれしいのか?」ということについて書いてみたいと思います。
コミュニティ通貨だと、なにがうれしいのか?
まずワークショップを行いながらよく出てきたフレーズが「仕事とボランティアの間」。
例えば、海沿いのカフェが主催するビーチクリーンのイベントに参加するとコインをもらえて、そのコインを近くのお店で使える、みたいなのはいいよね。という話が初期によく例としてあがりました。
現金でやりとりすると、ちょっと気後れしてしまうけれど、完全なボランティアだと参加する人が限られてしまう。そこをもう少し敷居を下げることで、より多くの人が活動に参加してくれるのでは?
そんな期待がまずありました。
また例えば、お店ではお客さんがお金を使うのが普通だけれど、ちょっとしたお願いを常連さんにお願いするなんていうことも、よくありますよね。
そんな双方向のやりとりが増えたら、ただのお店、お客さんという関係を越えたコミュニティが生まれるかもしれません。
あと防災訓練や地域のお祭りなど、これまでボランティアで行われていたことも手伝ってくれた人にコミュニティ通貨を渡すことで、参加率をあげることができそうです。(もちろん、対価にこだわらずボランティアで行われることに意義があるという考え方もあると思います)
カマコンで出たアイデア
そんなわけで前回登場したカマコンで、まちのコインを使ってやってみたいことのアイデアを募集したら、参加いただいた方たちより、なんと300近くの案(!)をいただけました。
いくつか紹介すると
お店の什器を一緒にDIYする
なるほど、確かにお店のちょっとした棚とか椅子とか一緒につくったら楽しそうですね。
〇〇で宿泊体験
少し前に宿泊できる図書館が話題になっていましたが、公共施設でやってみると面白そうです。あと防災訓練とあわせてみたりとか。
芋煮会
私、不勉強ながら芋煮会を知らなかったのですが...、外でみんなで鍋をつつきつつ親睦を深めるイベントとのことでした(花を見ない花見 with 鍋 みたいな感じでしょうか?)。これはいいですよね!普通にまちのコイン主催芋煮会をしてもよいかも。
いくつか自分でも考えてみました
実は私もUI設計をする際に、具体的なメニューのアイデアを考えていたのですが、例えばこんなことができたらいいなと思っています。
アイデア1 : カメラ好きにお願い!
「今週の日替わり定食をSNSにアップするための写真がうまく撮れません。写真が得意な方、美味しく撮ってもらえるでしょうか?」
みたいなことって結構あるのではないでしょうか?
アイデア2 : 経営の悩み相談にのってください
「新規開業してまだ日が浅いのですが、スタッフの雇用や福利厚生、普段つかっている売り上げ管理ツールなど、いろいろと先輩の意見を聞きたいです。1時間ほど相談にのっていただけるでしょうか?」
これは会社独立したときとか、あったらうれしかったなぁ。逆に今だと自分も教えられるかもです。
アイデア3 : ランチタイムとディナータイムの間にお店でミーティングしませんか?
「準備時間中、店舗をミーティングに利用できます。またドリンクを特別価格でお出しします」
お店側は営業時間外を有効活用できるし、会議室が足りていない会社とか、うれしいのではないでしょうか?
アイデア4 : 試食会に参加
「まだ実験中のメニュー。試食会にきませんか?」
これはユーザテストをしているときに、飲食店の方からいただいたアイデアでした。ぜひ参加したいですね。
ぜひ皆さんのアイデアもお聞かせください!
[2019年11月14日追記]Webサイト公開しています!
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