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【活動報告】レビュー書いて濃厚接触サービス@藤沢市

射水市に続いて、弊社代表社員の寺沢の初の単著「PPP/PFIに取り組むときに最初に読む本」の出版記念企画「レビュー書いて濃厚接触サービス」の第二弾を2021年11月2日に藤沢市で実施しました。

藤沢市は、公共施設白書を全国に先駆けて作成し、公共施設等の問題に取り組んできましたが、やはり総量縮減にフォーカスを絞ったザ・公共施設マネジメントだけでは難しくなってきたことも、先行してきたからこその知見だと思います。

今回の濃厚接触サービスでは、こうした実情を事前に師と共有したうえで2件の案件協議と職員研修という形で実施をしました。

案件協議

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詳細はここでは書けませんが、それぞれの案件は「地域に根ざしたもの」と「まちの再編につなげていくためにうまく活用が求められるもの」で、毛色は全く異なりますがいずれも早急に整理が必要なものでした。

先日の射水市と同様、藤沢市でも職員の方々がはじめてにも関わらず質の高いディスカッションをそれぞれ1時間にわたって繰り広げられたのが印象的でした。

職員研修

午後は場所を市役所から市民会館に移しての職員研修。
コロナの影響を考えて大きなホールで間隔をあけながらの開催でした。藤沢市では「どう進めるのか?」と、「公共資産の利活用が決して暗いことではない」ことを感じていただくのがポイントだと感じたので、いくつかの自治体の具体的なプロセスをもとに90分にわたって説明しました。
会場がホールだったので、質問が出にくい環境だと思っていたのですが、多くの方から本質的な質問をいただいたり、終了後も多くの職員の方と名刺交換の際に意見交換をさせていただきました。

その他感じたこと

やはり江ノ島や辻堂駅などを抱え、人口減少とも現時点ではそれほど関係がなく、不交付団体で財政的にも比較的余裕のある藤沢市。そのような状況下でも、公共施設・インフラの更新経費は全く足りてこないことは公共施設等総合管理計画でも書かれています。

短絡的に「財政が厳しいから公共施設を削減する」「未来の子どもたちに負担を残さない」と正論で話をするだけでは、(目の前に危機感が顕在化しているわけではないので)関係者の理解を得ることは困難です。

であれば、現在保有している資産を有効活用してポテンシャルを引き出したり、低・未利用となっている負債を資産化しながらまちをポジティブに再編していくプロジェクトを数多く展開していくことが選択肢になるかもしれません。
都市部で人口集積があり地価も高いことから、ひとつずつのプロジェクトで当該地だけでなく周辺エリアの価値を上げることができれば、人の流れや新しいビジネスが創出されます。雇用が増加し住民税、投資が促進したりエリア価値が向上することで固定資産税・都市計画税なども増加していく。このようなクリエイティブなスパイラルが形成されるかもしれません。

今回も非常に多くのことを学んだ濃厚接触サービスでした。

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