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ご近所さんとの助け合いで自然災害に備える9つの方法

近年増加する大型台風や、近い将来発生が予想されている大型地震。災害時は被害状況が地域ごとに異なり刻一刻と変化するため、大手メディアや公共機関だけでは対応が難しく、ご近所同士の助け合いが大きな力を発揮します。

ご近所SNS「マチマチ」では、地域内での防災意識を高め助け合いをさらに強化するため、2020年9月1日〜15日の期間で防災キャンペーンを開催しました。「防災のために日々やっていること」などのテーマに沿って、全国の方が様々な工夫を投稿してくれました!

「マチマチ」は、近所の人たちと様々な情報を交換することができるSNSです。渋谷区、千葉市、水戸市など約30の自治体と提携し、月間数百万人に利用されている日本最大のサービスです。

防災キャンペーンの詳細はこちら▼

このページでは、防災キャンペーンで投稿いただいた内容などをもとに、マチマチをはじめとしたオンラインツールを活用して災害時に助け合うための9つの簡単な方法をご紹介します。

1.家具の転倒・落下を防止

地震発生時は多くの方が家具の転倒・落下によりケガをしてしまいます。家具を固定したり、ガラスが飛び散るのを防止したり、火災の原因となる可能性のあるものを確認しておきましょう。

みんなでアイデアを出し合い、参考になる工夫は自宅でも取り入れてみましょう。

防災キャンペーン1

2.非常用品を準備する

水や食べ物、懐中電灯などの非常用品をいつでも持ち出せるよう準備しておくことで、避難後の被害を軽減することができます。
マチマチ上では「水や食材はローリングストック*しておく」「お薬手帳の写真を定期的に撮っておく」「避難所で快適に過ごすための座布団を用意する」などのアイデアが共有されました。また、お子さんがいる人はオムツやミルクなどの用品とこまめな点検も忘れずに。
他の人の用意しているモノや、避難の経験をもとにしたアドバイスを聞いて、ご家庭の準備を充実させましょう。

*ローリングストック:普段から少し多めに食料品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法。

防災キャンペーン2

防災キャンペーン3

3.地域の危険性を把握する

災害時に適切な避難行動をとるためには、近所のどこが危険でどこに避難すればいいのか知っておくことが重要です。災害が起こる前に洪水、土砂災害、津波などのハザードマップを確認し、自分の住む地域の危険性を把握して災害時の行動をシュミレーションしておきましょう。

20200906_北区

4.防災の知識を身につけておく

過去の災害の教訓を学び、いざという時に活かせるようにしておきましょう。近所の防災士等の資格を持つ人や災害経験者に話を聞き、知識を身につけておきます。また、避難訓練や防災イベントに参加して災害に備えた練習をしておきましょう。
近所で行われている避難訓練や防災イベント、講習会などの情報はインターネットで簡単に得られることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

防災キャンペーン4

5.家族やご近所さんとの協力体制

災害時は公共機関の緊急対応だけでは救出・救護が間に合わない可能性があります。
阪神・淡路大震災では倒壊した建物から救助された人の約8割が家族や隣人に助けられました。また、東日本大震災では行政が津波の被害を受けてしまい、住民の自発的な避難や助け合いが大きな力になりました(内閣府「平成26年版 防災白書」(2014年))。
いざという時にご近所さんとの助け合いができるよう、普段から地域内で交流しておきましょう。また、離れた家族とも安否確認ができるよう、家族間での連絡手段を作っておきましょう。

20180629_渋谷区

6.被害の状況をご近所さんと共有

災害時は刻一刻と状況が変わり、細かい地域ごとに被害状況も異なるため、最もありがたい情報源がご近所さんになる可能性があります。冠水、増水、停電、通行止め、お店の商品の売り切れなどの状況はオンラインでご近所同士で共有しましょう。
2019年の台風19号時には防災サイトがサーバーダウンしてしまい避難情報が見られなくなるという例もありました。そんなとき、ハザードマップの画像や避難指示の内容が住民同士でマチマチ上で共有され、避難の判断をすることができました。

災害時事例_大田区_冠水

中野区_ハザードマップ

7.避難所の情報を教え合う

避難所はキャパシティに制限がありますが、空き情報が得づらいため「行ってみたが入れなかった」という可能性もあります。他にも「意外と寒い・暑い」「配給物資の有無」など行ってみないとわからない情報は意外と多いもの。地域の人同士でオンラインで情報共有することで、より効率的に避難することができます。

大田区_避難所

災害時事例_多摩区_避難所

8.みんなの避難行動を知る

災害時は近所の人がどのように行動しているのか見えづらくなります。そのため不安になったり、「自分は大丈夫だろう」といったバイアスを持って避難が遅れてしまう可能性があります。

2019年に大きな被害を出した台風19号の接近時。当初は避難の必要性を感じていなかった方が、マチマチで近所の河川増水や避難所満員という投稿を見て、避難を決めることができたという例もあります。

オンラインでご近所さんに困っていることを相談したり、避難の状況を確認したりすることで、過剰に不安になること、安心しすぎることを防ぎましょう。

201912_鴨川市キャプチャ1

9.ボランティアに参加して助け合う

災害後は炊き出しや泥のかき出し、物資の整理など、様々な支援が必要になります。また、募金も大切な支援の一つになります。助けが必要な方がSOSを出したり、支援をしたい方が情報を得る際にインターネットは有効なツールになります。

災害時事例_水戸市_ボランティア


あなたが今すぐできそうな方法はありましたか?まずはマチマチでお住まいの地域の「災害情報共有コミュニティ」に参加し、自分の知っている情報、もしくは知りたい情報を投稿してみてください。

マチマチでこれからの自然災害に備えよう


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