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アメリカ西海岸で大人気! IN-N-OUT BURGER



今や、アメリカ西海岸に行ったら…の楽しみのひとつ!

アメリカでは、日本でもおなじみのマクドナルドやバーガーキングはもちろん、数多くのハンバーガーショップがしのぎを削っています。私の感覚では、アメリカのバーガーショップは日本の牛丼屋って感じかな。それこそ、年齢、性別問わず、誰もが気軽に利用していますからね。結構なお年を召されたご夫婦が、仲良くハンバーガーにかぶりつく姿だって、アメリカではいたってフツーのこと。私は未だにそんな姿を見ると「アメリカンだな」「かわいいな」「かっこいいな」「すごいな」と軽い感動を覚えずにはいられませんが。
そんなアメリカで、ちょっと特別視されているハンバーガーショップが、今日紹介する「IN-N-OUT BURGER」です。西海岸にしか店舗がないので、アメリカ東部に住むアメリカ人ですら「西海岸に行ったらIN-N-OUTを食べたい!」と楽しみにしていることも多いらしいですよ。地元民にももちろん大人気で、平日であろうと、お昼時ともなればドライブスルーには長蛇の列ができています。それこそ牛丼感覚でハンバーガーを食しているようにお見受けするうちの旦那さまはもちろん、あえて「ハンバーガーが食べたい!」とはめったにならない私でさえ、時々「IN-N-OUTに行きたいねぇ」となる、その魅力を紹介します!

基本のメニューはハンバーガー、ポテト、シェイクの3つ

IN-N-OUTの真ん中にある「N」は「And」の省略形で、発音は「インアンアウト」となります。公式ホームページにいってみると、創業は1948年。50’sということになり、そう考えると、日本の牛丼屋っていうより、お蕎麦屋さんに近い感じかもしれないですね。現在の店舗でも50’s時代の、良き古きアメリカンな雰囲気がそのまま残っていて、それこそ昔の映画に出てきそうなアメリカンなバーガーショップのスタイルです。それが特に感じられるもののひとつが、店員さんのユニフォームでしょう。飾り気のない上下白のユニフォームに赤い前掛け。そして白い紙の帽子。シンプルこの上ない感じがとてもアメリカンでかっこよく見えるのは、私が日本人だからなのでしょうか?

ドライブスルーでオーダーをとっている男性スタッフ。
雰囲気、伝わりますか?

IN-N-OUTのメニューの基本は、ハンバーガー、ポテト、シェイクの3つのみ。期間限定メニューなんていうものも存在しなければ、チキンナゲットすらありません。ハンバーガーにしても、選択肢は普通のハンバーガーかチーズバーガーの二択。最近増えてきた植物由来のバーガーはもちろん、チキンバーガーもフィッシュバーガーの影すらもなく、そのブレのなさこそ、70年に渡って愛され続ける理由のひとつなのかもしれませんね。

Simple is the best!
そして、なかなか良心的なお値段もうれしい

ミソはオーダーの仕方!

ただですね、ハンバーガーを微妙にアレンジすることはできるのですよ。おそらくはIN-N-OUTファンの間でも一番人気だと思われるのが「アニマルスタイル」と呼ばれるものでしょう。
基本のハンバーガーは、バンズにパティ、レタス、トマト、そこにサウザンドアイランド風のオリジナルのソースがかかり、好みで玉ねぎという、まさに絵に描いたようなハンバーガーになります。そのハンバーガーを「アニマルスタイルで」とオーダーすると、通常のハンバーガーにオリジナルソースがたっぷりかかり、マスタード、ピクルス、そして、生の玉ねぎの代わりにグリルオニオンがのったバージョンになるのです。これぞ、IN-N-OUTスタイル。
さらに、パティやチーズバーガーのチーズの枚数も増やすこともできます。うちの旦那さんがいつもオーダーするのは「チーズバーガーのダブルダブルをアニマルスタイルで」というもの。パティ2枚、チーズ2枚のチーズバーガーをアニマルスタイルバージョンでということになります。

ちなみに私のお気に入りは「チーズバーガーをグリルオニオンにして、プロテインスタイルで」というもの。これで何が出てくるか分かりますか?プロテインスタイルというのは、いわゆるレタスバーガーのことなんです。どこでハンバーガーを食べても、大抵はお腹がいっぱいになって、最終的には上のバンをとってオープンサンド状態で食べることになりがちな私にはうってつけなのがプロテインスタイル。多少の食べずらさはあるものの、お肉のおいしさもたっぷり味わえるし、ヘルシーだしで、最高。

IN-N-OUTはポテトにもこだわりがあって、他店のように冷凍ポテトは使用せず、店内のフライドポテトカッターでジャガイモを切って揚げています。フレッシュ=おいしい、と思いがちですが、これがどういう訳か必ずしもそうということでもないようでして… 揚げ方にもあるのかもしれませんがIN-N-OUTのポテトは、概してパサッと感が強く、ポテトに関してはジャンキーさが爆発している冷凍のものの方が好きな私。つい最近まで、そう思っているのは私だけで、アメリカ人はみんな、IN-N-OUTのポテトが好きなのかと思っていましたが、実はIN-N-OUTのポテトはあまり…というアメリカ人が多いということを知り、びっくりしたというと納得したというか。でも、そんな、ちょっとおしいポテトの救世主が、これまたアニマルスタイルになるのですよ。「フレンチフライをアニマルスタイルで」とオーダーすると、フレンチフライに、オリジナルのソース、グリルドオニオン、ピクルスとチーズがたっぷりかかって出てきます。パサッと感が軽減されるだけでなく、ジャンキー感マシマシでGood。

左上:アニマルスタイルのダブルダブル
左下:プロテインスタイルのチーズバーガーw/グリルオニオン 
右:アニマルスタイルのフレンチフライ

西海岸に来ることがあったら、是非!

今、改めて振り返ってみると、IN-N-OUTには小さな思い出が点在しています。ほぼ忘れていましたが、私がアメリカで初めて旦那さんと会った時、最初に彼が連れて行ってくれたのがIN-N-OUTでしたね。日本人にしては珍しく私がルートビア好きだということを覚えていてくれて、オーダーしてくれたそのカップの大きさに「デカ!」と思ったことが一番記憶に残ってはいますが、あれは間違いなくIN-N-OUTでした。

あとは、2016年に初めて二人で日本に一時帰国をしたあと、アメリカに戻ってきて最初に食べたのがIN-N-OUTでしたね。楽しい日本での時間と久々の日本食を満喫した後、IN-N-OUTで「あ~、アメリカに戻ってきたんだ~」と実感したものでした。

そして、アパートのお隣に暮らす、とっても優しい老ご夫婦の日曜日の日課はIN-N-OUTで肉汁たっぷりのハンバーガーにかぶりつくことだそうです。

それから、旦那さんからIN-N-OUTのオリジナルTシャツをプレゼントされたことがあります。デザインもかっこいいし、着ていると知らない人と会話が始まることにも。西海岸にしかないので、日本土産にもおすすめですよ。
ベイエリア時代の私のパンの師匠(日本人)が、大のハンバーガー好きで、アメリカ時代はIN-N-OUTの大ファンでした。ということで、今年日本に一時帰国したときは、お土産にIN-N-OUTのTシャツを持って行きました~。
ハンバーガー好きで、最近では日本でも増えているアメリカンなハンバーガーショップやら、ファンシーなハンバーガーショップやらを相変わらず食べ歩いている様子の師匠が一押しするIN-N-OUTです。
アメリカ西海岸に来ることがあったら、是非、立ち寄ってみてくださいね!


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