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裏方から表舞台のライトを当てる まちづくりのバックオフィスの魅力とは。

2017年7月からまちとしごと総合研究所(以下まちごと総研)のバックオフィスとして活躍してきた琴地悠太さん。2020年の7月をもってまちごとを卒業します。バックオフィスとして取組んできた仕事内容やまちごとで得られた経験など、これまで歩んできた3年間の道のりについてお話いただきました。

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まちづくりに興味を持ったきっかけ

大学在学中に「面白そうだな」と、地域活性化の学生団体「関関COLORS」に加入した琴地さん。最初はちょっとした興味から加入しましたが、活動拠点地の商店街でのイベントの企画運営や、地域のお子さんの預かり事業などの活動を通して、次第に地域と関わりを持つ仕事に就きたいと考えるようになりました。

大学卒業後は働き方や組織に興味をもち、社労士事務所に就職。当時は労務や社労士としてまちへの関わり方を考えていたそうですが、ふとした時にまちごと総研の求人募集を目にします。募集内容はバックオフィス。今までの仕事の経歴をいかしながら、まちづくりに関わることのできる、琴地さんにぴったりの仕事内容でした。

まちづくりのバックオフィス

入社後は給与計算や、経理などのバックオフィス業務を担当することになりました。保険の手続きや、助成金の申請などは前職の社労士事務所での経験を活かして取組むことができましたが、専門のソフトを使用して行う給与計算や経理など初めて行う業務も多くありました。

「まちごと総研は三人の代表がそれぞれのプロジェクトをもち、各自で進めることが多いため、オフィスにはほとんど僕しかいません。ですので初めは、分からないことは自分で調べたり、顧問の税理士さんに確認しながらなんとか乗り切りました。不安はありましたが、自分で調べたり聞いたりすることで、身につくスピードは早かったように思います」

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バックオフィスの仕事に慣れてきたころ、まちごと総研が企画するイベントのサポートも行うようになりました。進行状況を確認したり、備品を準備するなど裏方の仕事だけでなく、イベントに参加者として加わることも。参加者となることでレポートの書き方や撮影、ファシリテーションなどのスキルを身につけることができました。

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「あくまでバックオフィス業務がメインなので、イベントのサポートを取組むかどうかは自分で選ぶことができます。まちごとは自分で『やってみよう』と思ったことにチャレンジできる環境です。撮影やライティングに挑戦したことでレポート記事を任されたり、ファシリテーションを学ぶことでプロジェクトの伴走を担当することができたりと、イベントを通じて学んだことが結果的に自分の仕事の幅を広げてくれました」

地域のプロジェクトとの関り

中でも琴地さんにとって一番印象深かった仕事は、亀岡市の「シンボルプロジェクト」です。亀岡市をもっと楽しく賑わいのあるまちにしようと、市民と一緒にまちづくりについて考えるプロジェクトです。長期的なプロジェクトであったため、亀岡市に何度も足を運び、運営のサポートを行いました。

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その結果、3つの企画が発足し、そのうちの1つ「音楽と愉しむクラフトビアガーデン」を琴地さんがファシリテーターとなって伴走することが決まりました。「亀岡をもっといいまちにしたい」と共通の思いのもとに集った人たちでしたが、当初はうまくいくことばかりではなかったそう。

「ぐいぐいひっぱっていく人もいれば、その人のスピードについていけないと思う人もいました。どちらの人もイベントを成功させたいという思いは同じなのに、距離ができてしまって。そこで会議ではファシリテーションを行う際に、みんなが意見を言えるように促したり、仕事を分担できるようにフォローをするなど、チームの緩衝材になれるように心がけました」

チームの頑張りによってイベントは大成功。ゼロから生まれた企画が進んでいく中、ファシリテーターとしてどう振舞うかを考えることは、バックオフィスの仕事にも生かせるんだと、気づきを得ることができたそうです。

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亀岡のプロジェクト以外にも、東山いきいきセンターの管理業務や映画の上映会などイベントの開催、個人としてもバックオフィスに焦点を当てた「バックオフィス読書会」などに取組んできた琴地さん。3年間の活動を通じて、自分の変化を感じるようになりました。

「プロジェクトの一員となって動くことで、まちとの関わり方を知ることができ、様々な考えをもった人たちとつながりをもつことができました。まちごと総研に入るまで、表面的な情報だけで捉えていた「まちづくり」を、この三年間で身をもって体感することができたんだと思います」

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まちごと総研だから、広がり続ける可能性

多くのプロジェクト、多くの人に関わることのできる「まちづくり」のバックオフィス。その分、仕事内容は多岐にわたります。琴地さんはどのようにして取り組んできたのでしょうか。

「まちごと総研は基本的にできることから始めていくスタイルです。まずはバックオフィス業務を優先し、それからイベントなどの調整…と段取りをつけて進めることが大切です。それと調整する力。代表三人との連携をとりながら、物事を進めることが多いので、そこをうまく調整できればやりがいにつながります。バックオフィスとしても、まちづくりに関わる組織の一員としてもやりがいを感じれる人が、まちごと総研のバックオフィスに向いていると思います」

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三年間の多くの経験を経て、また「組織づくり」の領域に戻ってみたいと考えた琴地さん。7月をもってまちごと総研を卒業します。

「立場は変わってもゆるやかな関係は続いていく。そういう環境もまちごと総研の素敵な所の1つだと思います。僕もしっかりとサポートしようと思っているので、労務や総務などバックオフィス業務の経験を活かしながら、まちづくりに関わりたい人はぜひ応募していただきたいと思います」

バックオフィスという仕事の枠を超えて、まちづくりと積極的に関ってきた琴地さん。まちとしごと総合研究所では、琴地さんのように自らの行動力とアイデアを活かしながら、バックオフィス業務を担ってくれる人を募集しています。バックオフィスの経験を活かし、「まちづくり」という新しい扉を開いてみませんか。もしかすると、この仕事があなたの可能性を広げてくれるきっかけになるかもしれません。


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