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【イベントレポート】エフカレ#4「対話の構造を見る」

はじめまして!京都大学4回生の細川と申します。大学では社会心理学を学んだりランニングサークルで活動したりしていて、「どんなコミュニケーションを取ったら仲良く楽しく活動できるチームができるんだろう」という関心から、東さんからファシリテーションを学び始めました。
その一環で大学生向けに講座を企画運営させていただく機会をもらい、プログラムを考えるところから当日の進行、終わった後の参加者のみなさんとの関係性づくりまで、東さんのサポートを受けつつ実践しながら、一緒に対話とファシリテーションを学んでくれる仲間を見つけていっています。

その名はFacilitation College(エフカレ)
対話やファシリテーションに関心のある学生たちとのつながりと、学びと実践の場をつくりたいという思いから、まちごと総研の大学生向け事業として2020年1月からスタートしました。6か月を1期として毎月連続で講座を開催しており、毎回20人ほどの大学生に参加いただいています。
ワークショップ形式の講座を通して、新しいつながりを見出し「ここで大学生として暮らしていることの意味」を一緒に考えながら、対話とファシリテーションについて学んでいくプログラムになっています。

これまでのエフカレの講座
#1「対話とファシリテーションがつくるあったかい世界」
  2020年1月8日(水)京都大学にて
#2「自分の意外な一面を知る」
  2020年2月16日(日)京都経済センター内「KOIN」にて
#3「ちょうど良い問いを立てる」
  2020年3月18日(水)風良都館にて

そして第4回は「対話の構造を見る」というテーマで4月19日に開催しました!
今回からZoomでのオンライン開催になったので、北は北海道から南は熊本まで、22人の大学生が全国から参加してくださいました!

対話の構造ー共有・発散・構造化・合意形成


ブレイクアウトルームでチェックインをした後、共有・発散・構造化・合意形成という対話の構造を紹介しました。サークルの夏合宿の企画ミーティングを例に出して対話の構造に当てはめてお話したので、対話の構造を意識したことがなくても「共有・発散・構造化・合意形成」の4つの段階は普段経験していることに気づいてもらえたんじゃないかなと思います。

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グループダイアローグで実践


次にその構造を意識してグループダイアローグで実践していただきました。「コロナで急激に生活スタイルが変わった中で、あなたが身の回りの人と分かち合いたいことはどんなこと?」というテーマで話していただきました。
テーマで使われている言葉の定義を確認したり、個人ワークの時間を取ってブレストしたり、アイデアを整理する軸をつくったり、抽象化してまとめたりと、「共有・発散・構造化・合意形成」をそれぞれのグループがうまくやり方を見つけて落とし込んで実践してくれていたように思います。
特に画期的だったのは、個人ワークで出したアイデアを「今:赤」「未来:青」という風に文字の色分けをしていたグループ。一目でカテゴリがわかりますし、書いた文字の色をあとから変えるというオンラインならではの良さをうまく使って構造化していたのが印象的でした。

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メタ・ダイアローグ


その次はメタ・ダイアローグという方法を使って先ほどのダイアローグの流れや構造を振り返りました。振り返りながら各自が抱いていた感情や印象に残っていた発言を共有し、対話が深まったり盛り上がったりしたときはどんな状況だったかの言語化に挑戦しました。
「話を深堀してパーソナルストーリーに行きついたときに深まった」「自分とは違う不安点や視点を知れた」などの感想や気づきが得られました。

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全体セッション


その次はほかのグループや参加者に聞いてみたい質問を出し合い、全体セッションをしました。「共有~合意形成までスムーズに進んだのだが、それはあまり深まらなかったということなのか?良い対話とは浮き沈みを経るものなのか?」という質問から「良い対話とは何か?」という本質的な問いが生まれたり、「対話の構造をアルバイトの接客に活かすにはどうしたらいいか?」などの実践的な視点から質問が生まれたりしました。

クロージング


最後はエフカレのプログラム自体を対話の構造に当てはめて振り返り、クロージング。対話の構造を知り、それを意識して対話をし、それをメタ的な視点から振り返って対話をし、さらにプログラム全体をメタ的に振り返るというマトリョーシカのようなプログラムでしたね。あっという間の2時間半でした。

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参加者からの声


「共通の土台を作って理解したうえで、今何のために何を議論しているのかをしっかり分かっておくことの大切さを改めて感じました。」
「対話の構造があるということ自体新たな発見でした!」
「タイムリーで実際に議論したいテーマについて対話するなかで、実践的に対話の構造を確認し、具体的に困りごとや成功例をつかめたことが良かった。」

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エフカレ第1期も残すところあと2回。
次回は5/16(土)14:00~16:30にZoomで開催予定です。テーマは「もどかしい対話をときほぐす」
乞うご期待!


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