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#5パリ五輪で10代が大活躍する「アーバンスポーツ」を研究

自由研究日誌:#5ティーンエイジャーアスリートが見せるアーバンスポーツの楽しさと喜び

みなさんこんにちは、自由研究家まちどりこのみです。

2024年・夏、世界中を熱狂に包んだパリオリンピックが閉幕しました!
私はスポーツをすることは苦手ですが、卓球やサッカーなどのルールがわかりやすいスポーツを見るのは好きでみているこちらまで白熱してしまいますよね。
その中でも私が特に注目したのはBMXやスケートボードなどの「アーバンスポーツ」と呼ばれるジャンルです。迫力満点のパフォーマンスに心を奪われた方も多いのではないでしょうか?
そこで!本日の自由研究は、東京五輪から数々の10代メダリストを輩出しており、「遊び」から「スポーツ」へと進化した「アーバンスポーツ」について研究します!


アーバンスポーツとは

アーバンスポーツの「アーバン」とは、英語の「urban」から来ていて「都市の、都会の」という意味があります。
アーバンスポーツとは、私たちが日々暮らしている「都市」を舞台に繰り広げられるスポーツのこと。アーバンスポーツは、「ライフスタイルスポーツ」であるという特徴から、順位を争うことよりも、自らが楽しみ、仲間や観る人たちも一体となって楽しむことが優先されるスポーツです。

アーバンスポーツの定義

一般社団法人日本アーバンスポーツ支援協議会専務理事 針谷和晶氏が発表した”アーバンスポーツ施設の事業化計画資料集” 第⼀編「アーバンスポーツを取り巻く市場環境」という資料によると


エクストリームスポーツの中で都市での開催が可能なものが「アーバンスポーツ」なのである。


と定義されています。

エクストリームスポーツとは、速さや高さ、危険さや華麗さなどの「過激な (extreme)」要素を持った、離れ業を売りとするスポーツの総称のことです。

アーバンスポーツの代表的な競技

  • スケートボード

  • サーフィン

  • 自転車のBMXフリースタイル

  • スポーツクライミング

  • バスケットボール3×3

さらに今回のパリ五輪では、東京五輪で追加された5つの種目に加え、
「ブレイキン」が追加されました!

ブレイキンについて詳しく知りたい方はこちらのサイトへ。

また、ブレイキンと同様にフランス発祥のNEWスポーツとして新種目採用が期待されていた「パルクール」ですが残念ながら本大会では新種目に採用ならずとなりました。
次回のロサンゼルス大会では新たなアーバンスポーツ、パルクールにも期待していきたい次第です!

アーバンスポーツがなぜオリンピック競技として追加されたのか?

令和3年3月12日にアーバンスポーツツーリズム研究会が発表した
「アーバンスポーツツーリズム推進に向けた論点整理」という資料に記載されている「アーバンスポーツツーリズム推進の目的」の項目をわかりやすい言葉にしてみました。


アーバンスポーツは若者やこどもたちを引き寄せ、地域活性化につながる

  • 郊外に行かなくても、専用の競技場がなくても、都会や街にある環境を使えば誰でも1人でできるスポーツ。競技人口も増える見込みがあります。

  • アスリートを増やすにはアスリート自身の高い目標が必要。そこで2020年の東京五輪でアーバンスポーツを採用すれば、爆発的に競技人口が増える見込みがあります。

  • アーバンスポーツに「人と勝負」より「昨日の自分と勝負」というスポーツ本来の目的を再確認させてくれるものだと考えます。

  • ファッション、音楽、映像などのエンターテインメントとつながりがあって、新しいスポーツの価値を見出してくれるものとしても期待できそうです。

  • アーバンスポーツは若者に新しい生き方を提示してくれるものだと考えます。


国際オリンピック委員会(IOC)が恐れていること、
それは「若者たちのオリンピック離れ」。
SNSの発達により、以前は注目されていなかった大会の様々な問題とアンチの存在が目立つようになりました。その影響で「オリンピックなんて本当はよくない大会なんじゃないか?」と意見する人も増えている印象。
そんな中、アーバンスポーツはどれも「遊び」から発達した独特なスポーツで時代の流行に合わせてどんどん進化して、新しいものになっていく競技スタイルは流行に敏感な若者たちに刺激を与えます。
運動、スポーツはきつく苦しい一面だけでなく、その中に大きな「楽しさ」があることをアピールすることで若者の「スポーツ離れ」「オリンピック離れ」という大きな問題が解決に向かうのではと考えられているのです。

パリ五輪でのアーバンスポーツで活躍した10代アスリート一気見!!

スケートボード【女子】

吉沢 恋(よしざわ ここ)選手【ストリート】/金メダル(2024パリ)
2009年生まれ。現在14歳で金メダルを勝ち取りました。中学生らしい可愛らしい笑顔からは想像もつかない程大きな技を次々に繰り出す選手です。「ビッグスピンボードスライド」という技を最も得意としています。


赤間 凛音(あかま りず)選手【ストリート】/銀メダル(2024パリ)
2009年生まれ。現在15歳で銀メダルを勝ち取りました。板の前輪をつなぐ金属パーツを手すりに引っ掛けて滑る技「バーレーグラインド」が代名詞です。



今大会で2トップに並んだ吉沢選手と赤間選手は「ここちゃん」「ちゃんりず」と呼び合うほど仲良しで、良き友人でありライバルでもあるそうです。

中山 楓奈(なかやま ふうな)選手【ストリート】/銅メダル(2020東京)
2005年生まれ。現在18歳の選手です。「自分の見せたい技を決める」ことを信念に、東京大会では銅メダルを獲得。雑誌の表紙や、CM出演したりなどメディアへの活動も印象的な選手です。


開 心那(ひらき ここな)選手【パーク】/銀メダル(2024パリ)
2008年生まれ。現在15歳の選手です。日本選手史上最年少の12歳で銀メダルを掴み、パリ大会でも銀メダルを獲得しました。「唯一無二」という言葉が好きで、他の選手に比べて独創性のある滑りを見せます。


草木 ひなの(くさき ひなの)選手【パーク】/初出場
2008年生まれ。現在16歳の選手です。世界選手権では銀メダルでしたが、パリ五輪では惜しくもメダルには届きませんでした。ですが草木選手は「最後まで楽しむこと」を大切にしており、笑顔が絶えることなく前向きで明るい選手です。


スケートボード【男子】

小野寺 吟雲(おのでら ぎんう)選手【ストリート】/初出場
2010年生まれ。現在14歳の選手です。“Ginwoo”の愛称で親しまれ、毎年数々の賞を受賞。幼いながらも大人顔負けのカリスマ性と知名度があります。個人的には「アスリート」というより「スケートボーダー」のイメージが強い選手です。


永原 悠路(ながはら ゆうろ)選手【パーク】/初出場
2005年生まれ。現在19歳の選手です。パリ大会では15位という結果に終わってしまいましたが、「まだまだ自分の旅は終わっていない」と次のロサンゼルス大会に期待が高まる選手です。


スポーツクライミング【男子】

安楽 宙斗(あんらく そらと)選手【ボルダー&リード】/初出場
2006年生まれ。現在17歳で銀メダルを勝ち取りました。身長より10センチ以上長い腕を生かした軽やかで無駄のない登りから「脱力系クライマー」と呼ばれています。世界最強を目指す、負けず嫌いな性格が原動力となっています。


ブレイキン【男子】

Hiro10(ヒロテン)選手/初出場
本名は大能 寛飛(おおの ひろと)選手です。負けず嫌いな性格で、最高難易度の技と呼ばれる『ワンハンドエルボーエアー』を武器にしており、ダイナミックなパワームーブが彼の持ち味です。


まとめ

私はもともとオリンピック自体はそこまで興味がなく、私がこどもの頃は好きなテレビ番組が放送されなくて退屈だなと思っていました。大人になった今ではスポーツを見ることの楽しさを覚えましたが、まだ100%楽しめているかと言われると正直微妙です…!
ですがそんな中現れたのが新時代のスポーツ「アーバンスポーツ」です。通常のスポーツは点数形式やレース形式など、勝ち負けがわかりやすいものが多かったのですが、BMXやスケボー、ブレイキンなどは選手全員が今まで見たこともないような超人的な技を繰り出すので見応えがあって面白かったです。
ストリート・カルチャーって70年代にアメリカのニューヨークで生まれたのに、日本人の10代の女の子たちがスケボーに強いのは意外でした。


ということで、今回の研究は以上です!
また次回の研究でお会いしましょう!


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