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「オードリー・ヘップバーンの言葉」山口路子

オードリー・ヘップバーンの名言集。
どの言葉も著者が言う通り、気品に溢れている。
オードリーと言えば、可憐な姿と共に、その上品なイメージが強い。
ただ、私自身、映画の中の素敵な彼女に、いつも魅了されながらも、どこか「女優」としてよりも「ファッションアイコン」、「アイドル」として見ているところがあった。
女優として見るには、あまりにも常に可愛すぎるし、特別、強烈な個性もなく、演技力よりも、容姿やファッションの素敵さの方が目につく。
「暗くなるまで待って」はオードリーの演技が高く評価されている作品なので、前から観たいと思っているのですが。
彼女自身、女優業より家庭を何よりも優先していたり、また、晩年のユニセフ活動について、かなりのやりがいを感じていて、自分が女優として有名になったのは、この為だと言うほど力を入れていたと知る。
この本で、彼女の言葉を読んで、普通の愛や、普通の家庭を強く求めていた事がわかった。
幼少期の家庭環境、戦争体験が、円満な家庭やユニセフ活動に繋がったんだろうなぁ。
世界的有名女優で、皆が自分を知ってる、注目されている、と言う事を、逆手に取って、ユニセフの活動をするって事は、ある意味すごい。
本当の自分を知っているんだと思った。
たぶん、女優として、それほど自分にはすごい幅広い演技も出来ない、って事もわかっていたのかな?
最初の方に出てきた、服を少ししか持ってなかったけど、スカーフを14枚持ってたって言うエピソードがすごく好き!
もっと、彼女のついて(女優としてより、家庭での話や晩年の事を)知りたいです。
でも、あの時代のハリウッドでここまで自分を通して、それでもなお輝き続けるって、よっぽど強い人じゃないと出来ないよね。
そう言った意味では、本当に永遠に人々心に残った人です。

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