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VO.3 タネから始まる物語②「タネを撒いて思ったこと」

まだ芽は出てきませんね!そんなすぐには出るわけもありませんが。

さて、

タネを撒いた鉢植えに水をやりながら、ふとこんなことが頭をよぎりました。

〝それにしても殻の硬いタネだったなぁ。”

想像するにフニャフニャした芽ですから、芽からしたらけっこうな硬さです。

芽はあの硬い殻を破るわけか、、、。成長して膨張する圧力なのか、生きようとするエネルギーが強いのか、素人の自分に理屈はわかりません。何か都合の良い理屈をつけることは容易いですが、この場合そこはどうでも良いでしょう。せいぜい、もしタネに意思があるとしたら、なんでわざわざこんな硬い殻にしてくれちゃってんだよ、って思ったりもするかもね(笑)、ってところにしておきます。

自分を外敵から守るために、無事芽を出すため、生き残るために必要な硬さになっていることは間違いないのでしょうが。

このくらい硬くても、突き破れない硬さではない、ということだけは確かですね。


土に栄養を与え、水をやり、日光に当てて、、、

これらは、直接はタネとは関係ない、言ってみれば環境づくり、ということになります。タネが芽を出す為に、タネに直接何かするってことは一切無いわけです。タネは与えられた環境で、必要な養分を勝手にどんどん吸収していき成長します。

芽を出し、綺麗な花を咲かせるため、と直接タネに水や栄養をぶち込むなんてしません。良い環境づくり、ここに尽きます。直接タネにしてあげられることと言ったら、

諦めるなよー!

絶対大丈夫だから!

芽を出してねー!

自分の授かった能力を信じて、もがき続けろ!

なんて、声をかけるくらいでしょう。


声かけ?タネに? アホらしっ!

って思います?こんな実験がありました。有名な話なので、ご存知の方も多いと思いますが、

IKEAが「植物をいじめると成長に影響はあるのか? 」を確かめた実験をしたとのことです。2つの同じ種類の植物を、同じ条件下で育て、片方には優しく、もう片方には悪口を浴びせ続けたそうです。

するとその結果、差が大きく出ました。

優しく声をかけた方は、青々逞しく鮮やかに育ちました。一方、悪口を浴びせた方は、葉がくたびれて垂れ下がり、今にも枯れそうな状態のまま育ったそうです。

この実験結果には、科学的な根拠は無いようで、単なる偶然かもしれません。もしかしたら、こんな実験は無かった、単なる作り話、という可能性もあります。私も直接聞いたわけではないですからわかりません。しかし似たような実験は他でも行われていて、なんらかの差は出ている、という情報は目にします。

この話が本当かウソか、科学的な根拠があるかないかはここではどうでも良いです。ただ、自分が育てたいタネに悪口を浴びせ続けるってのは、言う方の心にも影響がありそうですし、というより単純に気分悪い。誰も幸せにならない、ということくらいは感じます。


絶対に綺麗な花を咲かせてほしい!

絶対に美味しい実が育ってほしい!


いずれにしても、大切にすべきは環境です。


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