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勿忘草
忘れたいのに。
完璧に忘れられたと思ってんだよ、本当に
私のいない世界で、私に見えないところで、不幸になって死ねばいいと思ってるんだよ。これは嘘じゃない。でも、あの時の優しい心がポカポカして満たされる感情が忘れられなくて、今日も思い出してしまった。
全てを、君と比べてしまう。君ならこういう時こういう返答をしてくれるのに、君ならすぐに返信くれるのに、君なら「仕事が忙しい」なんて理由で私のことを放ったりしないし。君ならきっと、「少し顔出そうかな?」って、私が全然大丈夫ではないことに気付いて逢いに来てくれただろう。心配だったんだから、と涙を流しながら。
全て架空の物語だったと、とっくに気付いていた。全て嘘だったのだから。君の演技だ。私への優しさではなく、君のための、自己満足のための演技なんだ。
やはり、人生が上手くいかない時、上手くいっていた(と思っていただけかもしれないけれど)時のことを思い出してしまうね。戻りたいとまでは言わないけれど、充実していたな。あんな風に人に愛さたくて、悔しくなってしまった。普段から人に愛されたことなんてないから、悔しくて、腹が立つ。
でもやっぱり、嘘でもいいから、自己満足でもいいから。愛してるよ。生きていいんだよって、やさしく、さいごまで抱きしめてほしかったんだよね。こっちが本音なのか?私の本音はどこにいったのだろう。自分でも、もうよく分からなくなってしまったけれど。
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