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人材・能力・覚悟と行動=傑出した人材って・・・

自分が若い頃、まだ10代から20代の頃('70年代)、なんの確証もなく日本という国は問題が起きても、きっと誰かが必ず何とかする。日本という国はそれだけ力を持った人が後ろに控えている…と強く信じていた。こうして戦後奇跡の復興を遂げたのはそんな力のある人たちの努力の賜物なのだ…と本気で思っていた。
そして'90年初頭、バブルがはじけ、日本の奇跡の復興は終わり、長い長い低迷期が続く。失われた20年、30年。いつの間にか後ろに控えていたはずの力のある人の姿が雲散霧消していた。
この間、自分の年齢は30台から還暦へと、社会人としては一番油の乗り切った時代を過ごしてきた。自分の前半生は奇跡のライジングの残り香を嗅ぎつつ、後半は坂を転げ落ちる時代とともに生きてきたことになる。つまり、失われた20年、30年をつくってきたのは我々世代なのだ。そして、還暦を過ぎた今、感じることは日本にはあまりにも人材がいないということ・・・国レベルだけでなく、地域レベル、個々の会社レベルでもそう、なぜ、こんなことになってしまったのか?いや、根本的に傑出した人材とは何なのか?という疑問が浮かび上がる。

戦国時代や幕末に生きた人々、特に歴史書に出てくるような人物を思うと、よくもこれだけ出てきたものだと、それもほとんどがとても若い。現代の感覚からすると社会的にはペイペイと呼ばれる若者が世の中を動かしている。正に人材の宝庫の時代。それに引き換え今の我々はなんなんだ!もし、我々の世代に戦国、幕末が当たっていたとしたら、日本という国はどうなってしまっていたのか?
いや、偶然にその頃に傑出した人物が集中的に現れたのか?、それとも周りの社会環境や様々な条件が凡人を傑出した人に育て上げたのか・・・?
「人材」、「人の能力」、「人の覚悟とその行動」とは何なのか?不思議でたまらない。

そして今、日本の状況は戦国、幕末に匹敵する程の混乱期にあると言っても過言ではない。ならば、そろそろ凄い人材が表れてくるのだろうか?
なにより、我々にも傑出した人材たり得る可能性はあるのだろうか?

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