フリーランスの悩み-仕事が取れない・編-

 フリーランスの方は、以下のようなことで悩んだことはないでしょうか。
・仕事がなかなか獲得できない
・継続的に仕事の受注ができない
・受注したものの条件が合わない
・仕事の幅が広がらない
・仕事を断れない
 
 今回はエージェント視点から見た仕事がなかなか取れないフリーランスの方の特長を書いてみます。あくまで弊社周り(マーケティング領域のフリーランスマッチング事業をやっています)の主観的なものですが、フリーランスの方の業務獲得の一助になれば嬉しいです。
 
 フリーランスの人が企業から業務を取る際に「面談」を経ることが多いです。弊社のようなエージェントを通す場合はその前に「職務経歴書」が必要になります。面談に進むかどうかはこれで決まります。採用と一緒ですね。なかなか面談に進まない方は是非この経歴書を見直した方が良いと思います。

 仕事柄、毎月何十人ものフリーランスの方とお会いし経歴書を見せていただいているので、「良い経歴書」というのはわかります。いつ、どこの会社で、具体的に何をしていて、どういうアウトプットを出したか。具体的にスキルや経験が伝わる経歴書を書いている方は意外と少ないです。良く「アレオレ詐欺」と言いますが、経歴書を見ただけだとどこまでがその方の実績か、その方が具体的にどこまでできるのかわからないものが多いです。必要以上に優秀さをアピールすることでは無く、ご自身の経験やスキルレベルが正確に伝わるように記載することが大切だと感じます。

 弊社では独自の職務経歴書の形式を用意して、必要があればお渡しし記載いただきますが結構面倒くさがる方が多いです。ただ、ここは重要なので、こだわり知恵を絞ることをお勧めします。親しい人や周囲の人に見せて、意見を聞いて添削してもらうのも手かなと思います。

 その後にある面談については、こちらは採用面談と近しいものになります。一つ違うのは就職するわけでは無いので、ビジョンへの共感は求められませんし、長期的な視点でみられることもありません。一方で即戦力としてのスキル、加えてやる気や協調性、単純に一緒に働きたいと思えるか、などは見られます。

 最近は面談もすべてオンラインですが、面談する環境(場所、Wifiなど)が悪く面談がスムーズに進行しない方がいらっしゃいます。あとは髪形、服装(ほとんど見えませんが)など含め、オンラインだからか客観的に見てて緊張感が足りないように見受けられる方もいらっしゃいます。実際の業務はオンラインで行う事が多いので、面談時にオンライン慣れしてるかどうかも観られています。

 経歴書に書いてあることと、実際の受け答えが違う人、スムーズに説明できない人もいらっしゃいます。弊社の場合、面談は1回、時間にすると3-40分ぐらいです。これで判断されます。オンライン面談を始めたころはリアル面談と比べていろいろ不足する情報があるんだろうなと予想していましたが、結論から言うとオンラインでも判断には全く問題が無いです。弊社もフリーランスの方との面談を含めて数多くのオンライン面談の実施、立ち会いをしていますが、その後リアルでお会いしても印象はほとんど変わりません。一つだけ、身長(背が高い、低い)だけは会ってみないとわからないというのはありますが、仕事にはあまり関係が無いようです。

 フリーランスは「個人事業主」というくらいなので、業務スキルはもちろんですが、コミュニケーション能力、業務遂行力、進行力、タイムマネジメント、など突出していなくてもいいですが、事業主的に総合的に対応力のある方が仕事を多く取っている印象です。

 たまに指示待ちの人がいますが、そういう方は結構短期で業務終了になるパターンが多いです。あと嘘をつく人。そんなのいるんですかと突込みが入りそうですが出来ないことをできると言ってしまう、虚偽報告する人、時間や約束を守れない人もいます。絶対NGですね。そういう方も当然契約が短期で終了します。

 最低限のあたりまえのことを当たり前にやる。これが出来れば普通に仕事が取れるみたいですが、意外とできない人も多いんだな、というのが印象です。
 
 フリーランスに業務を依頼する企業は増えていますが、特にマーケティング領域ではまだ仕事に対してフリーランスの方が多い状況です。そこの競争に勝たないと仕事を得ることは出来ません。ここを理解している人って意外と少ない気もします。
 
次回は受注した仕事が長続きするヒントについて書いてみたいと思います。

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