見出し画像

海運3社、商社5社中間決算出揃う。

今月6日、日経平均株価の終値は、先週末比758円59銭値上がりし、今年最大の上げ幅を記録しました。約1か月ぶりの高値水準でした。先週末の米雇用統計が市場予想を下回り米長期金利が下落。金利下落を好感して先週末の米国株が続伸したことが要因となりました。日本も米国も決算発表のさなかですが、同じ日に海運大手3社と商社大手5社の中間決算が出揃いました。

まず海運大手から見ていきたいと思います。
海運大手3社は3社とも今期最終利益は減益予想の見通しを示しました。

商船三井:今期純利益を2%上方修正、配当予想を10円増額修正
→売上高 7901億円 △3.8%
→純利益 1507億円 △74.9%
→純利益見通し 2150億円→2200億円に上方修正
→配当予想 180円→190円

川崎汽船:今期純利益を13%下方修正
→売上高 4589億円 △5.0%
→純利益 631億円 △88.8%
→純利益見通し 1200億円→1050億円に下方修正
→配当予想 200円据え置き

日本郵船:今期経常利益を7%上方修正、経常減益幅が縮小
→売上高 1兆1683億円 △14.5%
→純利益 1133億円 △83.9%
→純利益見通し 2200億円変わらず
→配当予想 130円据え置き

自動車向け輸送船事業が堅調だったものの、ドライバルクやコンテナ船事業が中国経済の減速を受けて低迷しました。

続いて商社を見ていきます。

三井物産:今期純利益を7%上方修正、配当予想を20円増額修正。
→売上高 6兆3774億円 △14.1%
→純利益 4562億円 △15.4%
→純利益見通し 8800億円→9400億円に上方修正
→配当予想 150円→170円

三菱商事:今期純利益を3%上方修正、株式分割(3分割)を発表。
→売上高 9兆5610億円 △10.8%
→純利益 4660億円 △35.3%
→純利益見通し 9200億円→9500億円に上方修正
→配当予想 200円→210円

住友商事:今期純利益を4%上方修正
→売上高 3兆3438億円 △0.3%
→純利益 2848億円 △18.7%
→純利益見通し 4800億円→5000億円に上方修正
→配当予想 120円→125円

丸紅:今期純利益を7%上方修正
→売上高 3兆7506億円 △33.0%
→純利益 2513億円 △20.1%
→純利益見通し 4200億円→4500億円に上方修正
→配当予想 78円→83円

伊藤忠商事:今期純利益を3%上方修正
→売上高 6兆7740億円 △3.1%
→純利益 4128億円 △14.5%
→純利益見通し 7800億円→8000億円に上方修正
→配当予想 160円据え置き

商社5社は資源価格の下落が影響したものの、円安で為替差益を伸ばしたことが寄与して、今期純利益を5社揃って上方修正しました。また中間配当が剰余金から取り崩したことや配当性向を勘案して、配当予想を増額修正しました。
今期業績予想で減益幅を縮小していることや、東証PBR1倍割れ改善要請などの市場改革、株主還元拡大の機運が高まるなかで配当を引き上げたことは、素直に好感していいかと思いますので、長期投資かつ累進配当を狙っていく投資戦略で、商社セクターは今後も注目ですね。

#投資 #資産運用 #資産形成
#決算 #決算発表 #決算またぎ #株 #日本株 #海運 #商社 #配当 #中間配当 #配当利回り  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?