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そろそろ考えドキ?モヤる“教会文化”全5回シリーズ(4)「青年会」「婦人会」

 2019年10月、キリスト教放送局 日本FEBC制作の新番組「FEBC Sprout!」の初回ゲストとして招かれて話した5回シリーズ(各15分)。日本の教会に根強く残る因習の中で、特にモヤるもの5つを厳選してツッコミを入れた。時代も社会も変わりゆく中で、そろそろ見直す「考えドキ」ではないだろうか!?

▼日本FEBC 公式サイト

Vol.4 「青年会」「婦人会」

 「特別に伝道される」礼拝に出席し、最初の関所「受付」をクリア、礼拝終了後の「新来会者の紹介」も耐え抜いた。そんな鋼メンタルの持ち主なら、これから待ち受ける教会生活の試練も恐れるに足りないかもしれない。しばらく教会通いが続くうちに、「そろそろ洗礼を…」とのお誘いがあり、晴れて教会の一員となったあかつきには、何らかのグループ(会)への所属が勧められる。それが、(教会によって呼称はさまざまだが)「青年会」や「婦人会」である。
 教会学校(日曜学校)に属する世代の子どもたちも、大きくなるにつれ「高校生会」「学生会」などに所属。「青年会」は、主に「高校を卒業した学生~社会人」あたりを対象としている場合が多い。しかも「独身」「未婚」に限る。結婚したら、慣例的に既婚男性・既婚女性が属する別の会に所属することになる。
 概ね年齢の近い信徒、共通する話題の多い信徒たちが互いに教え、励まし合うことを目的に作られたこれらのグループ。それなりの規模を持つ教会で、それなりの役割・機能を果たしていた時代があったことは確かだが……。

いまだに性別や世代で区分しなければならない理由とは?

 教会という組織は、昔からそういう時代錯誤なところがある。もちろん、時代が変わっても変わらない真理もきっとあるはずなのだが、少なくともこの世に生を受けた一個人として、一社会として、最低限のコンプライアンスと社会常識ぐらいは習得しておきたい。
 そもそもLGBTを含む性的マイノリティへの配慮から、性別を問う設問や名簿も検討が求められている。本シリーズ(2)「受付」の回でも言及したとおり、もはや学校でも男女混合名簿が当たり前となっている中で、あえて性別による区分を存続させる必要性がどこまであるのだろうか。

モヤる“教会文化” 全ラインナップ

 いよいよ残すところあと1回。最後はいわゆる「牧師夫人」問題にメスを入れる。過去のバックナンバーも、ぜひご視聴いただきたい。


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