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【ネタバレあり】映画「フリー・ガイ」感想:この映画、ノリノリである。

デッドプールのライアン・レイノルズが主演する、ノリノリ・バーチャル世界映画!20世紀スタジオ(旧名:20世紀フォックス)が送る、ってことは、ディズニーが配給だ!・・それに何のイミがあるかって?

1、まずはあらすじ

強盗、爆破、何でもありのオンライン・ゲーム<フリー・シティ>。モブキャラのガイは、その中で自分がゲームキャラと知らずに、やられ役として平凡な毎日を繰り返していた。ある日、イケてる美女に恋をした・・!モブキャラ設定を超えて、イケてる組の仲間入りしようと立ち上がる!ゲームプログラムを超えたその動きに、ゲーム世界と、ある人間の危機が迫る・・!ガイに世界は救えるのか・・!?

といったところでしょうか。

2、見どころその①:この映画、ノリノリである。

皆さんはこの映画に何を求めるでしょうか。
アクション? コメディ? ハートフル? ロマンス? サスペンス?

ご安心ください、全部、揃っています。

まかろんは、モブキャラがどう人生を変えるのかを観に行ったのですが、
ゲーム世界の描き方がとにかく、明るい。笑える。

死んでもまた同じキャラとして1日が始まるだけだし、
強盗が勤め先に押し入っても、いつものこと。
(「2時のやつ?4時のやつ?」・・1日2度っておやつかよ!?)

床に伏せながら、親友の警備員と世間話に興じる始末。


そしてイケ組になろうとした後のガイのアクションは、
ゲーム世界なので、あり得ないチート行為がつぎつぎと。

これは楽しい!!

あり得ない、といっても、ゲーム世界あるある、という感じで
レベルアップとかアイテムの利用とか、設定ボロボロのくそキャラ投入とか。

ちょー笑えるし、納得の進み方。


そして、ディズニー配信というのがここで生きて、

あの映画とかこの映画とかの要素がちらっと投入されて、
訳知りの大人を最後まで、くすっとさせてくれます。

絶対ねー、制作陣、この辺りはニヤニヤしながら作ったと思うんだ。


<次、微弱【ネタバレ】あります>


3、【ネタバレあり】見どころその②:現実世界の描き方(プログラマーの攻防戦!)

微弱ネタバレです。
オッケーですか?・・では行きます。


プログラムを超えて、背景キャラが勝手に動き出した・・!
観てる我々は、よし頑張れと思いますが、

よくよく考えたら、当然、ゲーム運営会社のメンバーは驚きます。

プログラミングでデリートやリセットといった処置に出ます。

そうした“現実の”人間世界と、ガイとの攻防。


また、このゲーム会社にはある不正な “秘密” があって、
それがこの<フリー・シティ>のなかに隠されているというのです。

それを暴こうとする、プログラマーたちの奮闘と
阻止しようとするゲーム会社社長とその手下たちの動き。

社長は、社長権限をつかって、
このゲーム自体を廃止しようとします・・!!

そうすればその証拠は、一切消え失せてしまいます!!

残る時間は、残り48時間

しかもその間にも、動きに気づいた社長がさらなる妨害措置に出ます・・!


と、“現実世界”プログラマーの攻防戦
しっかり描かれてて、手に汗握らせてくれます。


ゲームのなかの、ただの夢物語にしないところが、すごく良い。
(比較して申し訳ないけど、今公開されてる日本アニメ「竜とそばかすの姫」
 その辺りが弱いと思うんだ・・)

4、見どころその③:友達100人できるかな、じゃないのが、イイ!!

えー、同じくいま公開の、細田守監督の「竜とそばかすの姫」
比べてみます(noteでも感想書いたから↑ リンクに貼ったよー)。

「竜そば」も仮想現実世界を扱った話です。

ある女の子が、ネット仮想現実世界に登録。
歌を歌ったら、あっと言う間に世界的な歌姫に。

だけど乱暴者のキャラが現れて、
世界中の参加者たちが排除しようとする中、

なんとかこの登録者を救いたいと奔走する、みたいな。

まあ、日本版「美女と野獣」なんですが。


いや、「美女と野獣」的ストーリーだってのはいいんです。


まかろんが「フリー・ガイ」いいなと思うのは。

この映画、他人の賞賛・賛同が勝ちの条件じゃないところが、イイ


「竜そば」では、人が集まるから、
たくさんの人がイイねと賛同するから、

そこで初めて何らかの奇跡が起こるんです。


「フリー・ガイ」は違います。

世界的に話題になる、まあ、それはむしろ
描かないと嘘っぽくなるからね。

でも、勝手に動き出したと現実世界で話題になっても
ゲーム内キャラのガイには全く伝わらないし、

パラメータ行動力に、なんの影響もありません。


これだけ話題になってるから、と
ガイの延命署名が起こるわけでもなく。


ただ好きになったイケ女キャラに近づきたいと
経験値を上げる、

その女キャラが何かを探っていると知ると
自分も行って、彼女を助ける。

ここがゲーム世界で、壊されそうだと知ると
世界の果てに飛び込む。


一方、社長の不正を暴こうとする人間たちだって、

多くの人が声を上げるから事態が動く、
わけではありません

たった二人(とガイ)で、証拠をつかむ。
周りはむしろ、裏切ったりする。

そして最後はたった一人で、社長と直に対決する。

そこには、“人の賛同を集めないと何も起こらない”
という世界観はありません


「竜そば」に興味ない人はごめんなさい。

ただ、対極的だなぁ、と思って観てました。


みんな仲間だ、友達なんだ、は美しいけど、
そして欧米でもその大切さはよく語られてるけど。


我々に、他人は動かせません。

特に、モブキャラの我々には。


たくさんの人が君を応援してるよ、という物語は
甘いし、優しいけど、

裏を返せば、

人の賛同を集めないと君の人生は変えられないんだよ

というメッセージでもあります。


正直、モブキャラまかろんには
他人の認可待ち物語「竜そば」は少し、息苦しかったです。


「フリー・ガイ」では
男も、女も、そして “現実世界” の男女も。

自分の力で、世界を変える。

人のイイねの数で奇跡待ちではなく。

・・イイね!!

5、さて、・・ 我々はモブを超えられるのか・・?

と書いといてなんですが、
この考察を書こうとして、結局書けないまま、2022年になってしまいました。

なので、この話はここで終わりにさせてください。
まかろんには、まだモブである自分をどうしたらいいのかを、
語る力はないようです。ごめんなさい。

いずれ書けたらいいなと思っています。

とりあえず、観ようかどうしようかの参考にはなった、かな?


あ、そうだ、
ディズニーお得意の ‘キスの魔法’ が、
この作品にかかると、こーなるんだーって。

新鮮だったな。

デジタルーーっっっ。

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とにかく明るくて楽しくて、元気で、最後まで笑える映画。

観て損なし!!・・とまかろんは思ったよ。


じゃーねー👋

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