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感覚器官【ちょっとした脳のお話】

雨のかおりは好きですか?

私は雨のかおりがすると、何だか懐かしいような少し切ないような、そんな気持ちになります。


嗅覚は、自分がどこにいるのか。どれくらいの時間がたったか。などを把握する「場所細胞」と密接に関りがあります。しかも、海馬(記憶を一時的にもしくは一部の長期記憶を保管する)場所に近い場所にあり。海馬は、情動に関わりのある扁桃体とも近いわけです。


そんなこともあって、かおりは懐かしい感情や、あの時どこどこにいたなー・・・なんて記憶を思い起こさせてくれます。


「たたみのにおいをかぐと、田舎のおばあちゃんの家を思い出す」

そんな経験もされたことがある方も多いのではないでしょうか?


嗅覚だけでなく、知覚機能というのは人間にとってとても大事な機能です。良好な人間関係も、そして学歴にも大きな影響が与えられます。

人との距離感を図ったり、気持ちを察したり、視覚や聴覚からの情報を取得する等、様々な場面で感覚器官は使われています。


このコロナは、お子さんにとっては大切な経験や感覚器官の成長を妨げる大きな要因になります。マスクをして、嗅覚をふさいでしまっているし、手足を存分に使って外で遊ぶこともままならず。新しい場所で、いろんなことを見て聞いて・・・そんな機会も奪われてしまい・・・

一体この子たちが大人になった時、どうなっているんだろうか?

と不安になります。

それは誰の責任でもないわけですが・・・。


だからこそ、「工夫する」ということが大切になってきますね。

工夫をする、というのは「前頭前野」という場所を使います。ここは、動物の中で、人間が最も発達している部位で、ここがあるから人間が人間として生きていけるわけです。

社会性にも大きく関わるこの脳を使うために、日ごろたくさんコミュニケーションをとったり、新しいことに挑戦をしたり、考えて行動したり、発想したりすることが大切です。

大人が「あれをしようか」「こうしたらいいよ」と決めるのではなく、お子さんに自由に発想させてあげること。これならおうちでできますよね。

そして、自由に発想できるような環境にしてあげるのは大人の役割。

その為に、普段は買わないものを準備しておいたり(100均とかでも)することで、子どもたちはきっと色んなワクワクを見つけることができます。


コロナもあるし、雨もあるし・・・

だからこそできることは、たくさんありそうですね。


声と歌の教室Sfida https://seigakukyoshitsu-sfida.com/

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