それぞれの慰霊の日
6月23日 慰霊の日
NHKが19時のニュースでトップに読み上げた。
「今日は慰霊の日です」と。
私の住む街はとっくに日が沈んでいたが、中継で繋がれた沖縄の平和記念公園はまだ明るく、多くの人が訪れていた。
沖縄戦で犠牲になった人の名が刻まれている平和の礎。何列にも並ぶ礎の前で手を合わせる家族、花を手向ける人。
皆、それぞれの形で犠牲となった人を偲んでいた。
礎の前にブルーシートを敷き、輪になってお弁当を食べる家族も見かけられた。
これは沖縄県の風習。
通例はお墓の前で行っている。
お墓にご馳走を供え、手を合わせた後に宴会をするのだ。
年寄りは子ども達や孫に祖先の話をして、自分たちの命がどう繋がれて来たのかを教え伝える。
そして、墓前には先祖が集まって来て家族が繁栄していることをよろこび、自分達の話題にうれしく耳を傾ける(らしい)。
礎の前で宴会をする家族を見て、うれしくなった。
みんなで重箱料理を食べながら、祖先の話をして受け継がれてきた命に思いを馳せたことと思う。
今日が雨の日じゃなくてよかった。
取材班がマイクを向けると、
「平和な世の中を願います」
「今も戦争が絶えず、とても悲しい」
「たくさんの骨が転がっている中を逃げました。あの光景は一生忘れられません」
若い人も、生きながらえた人も、同じ眼差しで戦争が繰り返されてはならない、と想いを語りました。
ニュースの後半は基地問題・自衛隊進出等の防衛関連へと逸れていき、「便乗してない?それって今日言わなくてもいいんじゃない?」と訴えたくもなったが。
兎にも角にも、慰霊の日をトップニュースとして読み上げたことに頭を下げたい。
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