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藻が最初だった マカピーの日々 #1117

マカピーです。
藻って面白い!

マカピーは図書館で見つけたちょっと不思議な本を読んでます。

「藻類」ルース・カッシンガー著 (築地書館)で原題はちょっと印象が違ってSLIME(スライム) です。

更に
How Algae Created Us, Plague Us and Just Might Save Us

それが日本タイトルの副題では
「生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物」


最初は科学書かと思ったのですが・・・

確かに、科学の学習では「進化」について地球生命誕生のかなり初期に藻類が発生したと習っていますよね。

しかも今でも藻類は人間社会にとっても掛替えのない重要な生物だとはマカピーも知っているんです。

それはマカピーも仕事で関わったからとても印象的でした。

微細藻類の中には油脂を作るものがありそれを上手く培養して処理するとバイオディーゼルが抽出出来ちゃうんですよ。


こちらは簡易プール内での微細藻類繁殖の様子

「ユーグレナ」という日本の会社がマレイシアでも本格的バイオディーゼル燃料プラント建設を始めたともニュースでやってましたよね。

それから藻類と言えば有名なサプルメントである「クロレラ」の栽培があります。

そうなんです、藻類は陸上のプラントで培養できるんです。

だから地中から化石燃料を汲み上げるのよりも容易に利用できる資源なんで太陽光発電並みに有望ってことなんですよ!

ただし、まだ生産コストが高くて、油田からくみ上げる方が安いらしいです(笑)

それでも、新たな効率的に油脂を生成できる藻類が次々と発見されていますから太陽光発電のシステムがどんどん効率化している様に将来が楽しみな分野ですよね。


楕円コースで攪拌する事で藻類の沈殿を防ぎ循環させながら大量培養しています

培養技術といえば、陸上での「海産物生産」が流行していますね!

キャビアのとれる「チョウザメ」養殖、高級魚のトラフグ養殖やアワビの養殖なんかもありましたよね。

しかも、革新的な技術開発で海魚を淡水で飼育する事が可能になって来たんですよ、驚くべきことに。

マカピーはずーっと不思議だったんです。

海無し県の群馬で生まれ育ち、20歳で初めて海で泳いだ経験のマカピーが驚いたのは「海の水ってどうしてこんなに塩っぱいんだ!」って事だったんです。

そこをゴーグルもつけずに、足のつかない深いところへズンズン泳いでゆく人を見ると「人魚」の化身の様に思えたんです(マジっす)

で、何故あんなに塩辛いところで魚たちは元気なんだろう、淡水魚の中でも鮭(サケ)などは淡水で産卵して稚魚となって海に出て戻って来るって何故かしら?

海から生物が生まれたって言われているけど、海の魚にとっても海水の塩分が成長ストレスにもなると聞いて「そうでしょう、あんなに塩分が高かったら生きるのも大変だよ!」と理解できました。

海の魚の刺身で食べたことがある方は分かると思いますが、魚の肉って塩っぽくないでしょう? 

つまり、塩分除去しながら生命維持をします。

それだったら、淡水の方が生きやすそうですよね。

実際に海の魚を塩水から汽水そして淡水に次第に変化させて生息させると成長が良いのだそうです。

つまりストレスが少なければその分成長出来るって事ですね。

マカピーがメコン川の中流であるカンボジア国首都のプノンペンにいた頃、そこの漁民の網に干からびたカワハギがついていたのを思い出しました。

どうして、河口から330㎞も上流に海の魚がいるのか不思議に思ったのですが、毎週訪れていた市場の鮮魚コーナーでもナマズなどの淡水魚に混ざって普通にシタビラメが売られていました。

「ウーン、不思議だ!」って思ったものでした。


死海を望む乾燥したこんな所でも魚養殖できるわけ?

もちろんそれほど単純ではないですが、資源枯渇が叫ばれる中技術革新が進むと陸上での高級魚の養殖が可能になって来たのは面白い事です。

特に、海での生け簀(いけす)養殖では、時々発生する赤潮で養殖魚が全滅する事があります。

これは経営者にとっては恐怖以外の何もでもありません。

ですからそれが回避できる循環型陸上養殖が可能となると土地を選ばずに養殖が可能な時代になったという事です。

サウジアラビアではサーモン(鮭)の陸上養殖場があると聞けば、設備投資が出来るなら世界中で流行するわけですよね。


カンボジアのプノンペンの朝日。メコンの流れに浮かぶ船が見えます

と、まあいろいろ「藻が最初」なのですが、冒頭紹介の書籍では藻そのものよりもそれにまつわる産業や現代の問題までいろいろ盛沢山な内容で楽しめました!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ボクらの生活に密接に関係している





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