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あいさつの反射神経

あなたは知り合い程度の関係でも目が合うとすぐに会釈や挨拶できますか?
集合住宅のエレベーター前で居合わせた人にすぐに挨拶できますか?

ぼくはそれができません。もちろん挨拶はします。でも受身的に挨拶されてからそれに応じてすることが多いです。親しい人にはこちらから声をかけることができるけど、顔見知りくらいの人だと戸惑いのようなものが生じてしまいます。すぐに挨拶した方がは礼儀正しい、感じのいい、好感がもてる、というはわかっていますけど、ぼくはそんなふうにできないのです。

なんでかなと考えてしまうことがあります。いい人に思われたいとかいう前に、感じの悪い人と思われるかもしれなません。ぼくは体育会系とかで礼儀が叩き込まれていないからそうなったのかとか、父親が厳しい人ではなかったからなのかとか、考えたりもしました。

でも正直にいうと、人と対面した時によぎるのは不安感です。いままでこのことを表現できませんでした、それはそう思ってしまっていることは恥ずかしいことだと思っていたからです。まずあの人とは挨拶できる関係だろうか、みたいなことを考えてしまいます。挨拶する方がかえって気まずいんじゃないか、みたいなことがよぎるのです。そんなことを考えていると、向こうから挨拶してくれて、返すみたいなことになります。知っている人だったとしても挨拶をしたらよくないことが起きるかもしれないという不安がよぎってしまうのです。だから逃げるというか、向こうが気づいていないならそのまま立ち去ってしまいがちです。

なにしろ後ろ向きな感情が湧いてしまうのです。そうならない人もいるのになぜそうなるのか、そうなってしまう自分が情けないしダメだなと思ってしまいます。でも言いづらいことですが基本的に人に不信感や不安があるのだと思います。といっても大きな不信感や不安ではありません。挨拶を一瞬躊躇してしまうようなものです。だから頭の中ではそこまでではないと思いたいのですが、身体の方はそれが長年の習慣として馴染んでしまっています。

先日知ったアタッチメントということからしたら、それはなかなか変えられることではない、そう思っていいとわかりました。だからいつも一拍遅れたような挨拶になっていますがそれでもいい、感じの良い人にならなければみたいなできもしない呪縛を考えない方がいいと思いました。多いとはいえませんが、いまでも人付き合いもできているのだからこのままでも良いでしょう。そうやって楽していられる方が上手く回るんじゃないかなと思います。

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