M&A経験者が振り返って考えるM&Aとは|M&A BANK Vol.171
改めて、M&Aとはなんなのか。
島袋
今回は番外編です。
久しぶりに冨岡くんとの回ですが、私は薄々気づいてましたよ、全くやる気がないこの感じ。
冨岡
ありますよ!笑
島袋
そうですか。
実は僕、バイアウトされた方がM&Aを今はどう思っているのか気になって、M&A BANKにご出演いただいた皆様方に聞いたんです。
「M&Aに関して格言をお願いします」とお伝えしたら、さすがみなさんいい回答くださったので、ぜひこれを紹介したいと思います。
まずは初期のゲストから。
島袋
一番最初誰いきます?
冨岡
テングさん(Vol.21~25でご出演)が印象に残っているので、まずテングさんから格言聞きたいですね
島袋
じゃあテングさん。
「M&Aとは、単なる株の売買である」、だそうです。
冨岡
「社員の人生がかかってる」とか「買ったら/売ったらどうなるかわかんない」みたいなことを考える必要はなくて、シンプルなことなんだ、みたいな意味でしょうか。
島袋
そうそう。単なる株の売買です。実際そうですよね。
冨岡
そうですね、株式譲渡の場合は。
島袋
じゃあ次はどなた行きましょう。
冨岡
豆腐の移動販売の宮嵜さん(Vol.16~20でご出演)でお願いします。
すごい覚えているメッセージがあって、多分それかなと思うんですよね。
「経営には二つしか選択肢がない」…三つだったかな。
島袋
あ、忘れましたね。じゃあいきますよ、宮崎さん。
「M&Aとは(愛した)事業を残す最後の手段である。
M&Aに早いも遅いも無い。手をあげるだけで、想像もしない可能性が広がる。」
ということです。なるほど。
冨岡
自分はいつか引退するからそのまま持っていると廃業するみたいになっちゃう。だったらどこかのタイミングでM&AかIPOを…基本M&Aをするでしょうと。
島袋
解説ありがとうございます。M&Aに遅いも早いもない、確かにないね。
では次々いきましょう。
冨岡
いろんな事業を立ち上げられている、福田さん(Vol.026~028でご出演)。
島袋
福田さん、やり手ですからね。
福田さんはですね……レスがありません。福田さんレス下さい。
冨岡
そういうメッセージなんですかね。言葉じゃなく行動しろ、みたいな。
島袋
どうなんですかね。聞いてみないとなんとも言えないので、福田さんコメントください。
では次は、笑うメディアクレイジーの伊藤さん(Vol.042~046でご出演)いきましょう。
「格言そんなに思いつかないんですが、結果的には個人としても会社としても良い判断となりました、という思いです。」
…これ、格言じゃないですね。笑
冨岡
感想ですね。こちらもちゃんとしたのをコメント欄に!ということですね。
次は、キレッキレの名言が出そうな方たち
島袋
はい、次行きましょう。
冨岡
格言くれそうな方でいうと、柴田さん(Vol.074~076でご出演)。キレキレな名言をポンポンおっしゃってたので。
島袋
非常に良い回答をいただきましたよ。
「M&Aは成人式だ。ちょっと自分でも何言ってるかわからないですけど笑
イメージとしては大人の階段的な!ゴールじゃないよと!」
だそうです。
要はゴールじゃないってことですね。
冨岡
一種の卒業ですよね、次に行くっていう意味もありますし。
経営者としてステージが上がるようなところもあるかもしれないですね。
島袋
まあ、「M&Aは唐揚げじゃない」って言って欲しかったですね。
また唐揚げ用意して、来てもらいますか。(ご出演の際、利きコンビニから揚げにチャレンジいただきました。)
……全然響いてないので、次行きましょう。
冨岡
ライスカレーの大久保さん(Vol.056~059でご出演)。若いのにキレキレでしたね。
島袋
東大の大久保さんね、キレキレでしたね。ロジカルな回答でしたよ。
「M&Aでうまく行かない一番の理由は、ガチでないプレイヤー、本気で買う気がないのになんとなくM&Aをやってるプレイヤーとの交渉に無駄な時間を割いてしまって売り時を逃がすことじゃないかと最近思っています。
最初のDay1の交渉で『100パーセントM&Aを前提に交渉しましょう』と言ってくれるプレイヤーと交渉することが大事だと思っています。
ということで、『M&AはDay1で決まる』とかいかがでしょうか。
実際ですね、交渉の初日で100%買収を前提に交渉しましょうと言ったのは(買い手となった)KDDIだけ。他は『検討します』とか『まずNDAを結びましょう』としか言って来なくて、結局役員レベルで落とされたりしたので、結局これが大事だと思ってます。」
だそうです。なるほどね~
あとは、
「M&Aを知った後の私個人の人生としては、次の事業作りにかなり役立ったので、なんかその辺のMBAに行くよりよっぽど良い経験になったと思っています。
なので『MBAよりM&A』とかでも良いかもしれません笑」……と。
すごい、さすがっすね。
冨岡
こっちのニーズを捉えて応えてくれる感じがしますね。
島袋
「なんかその辺のMBA」なんてなかなか言えないですよ。大久保くん面白い。
島袋
では次、龍川さん(Vol.0126~129でご出演)。スマートでイケメンの。
「『M&Aは誠意とスピードが大事』
自分の利益や都合だけでなく相手企業の意図をよく理解して誠実に向き合い、適切な情報を集め、スピーディーに進めることが大切かと思います。
とは言え、裏側ではいつでも決別できる覚悟を持つことが一番重要かと思いますw
つまりBプランやCプランが大切ですね。」
とのことです。
すごい、裏格言まで。
冨岡
でもそれはあるかもしれないですね、「売らない」って判断なかなかできないですよ。
島袋
みなさん良いこと言いますよね。
冨岡
じゃあ次は三橋さん(第三回ベンチャーM&Aサミットへご登壇)。イベントでもたくさん語っていただいいたので。
島袋
三橋さん、行きますね。
「M&Aは受け手の企業にとって究極の新陳代謝である」
良くも悪くも各株主が変わるという意味で、新陳代謝ってことですね。
冨岡
なるほど、三橋さんの会社も何年かやってきて、新陳代謝が必要と感じたってことですかね。
じゃあ次は籔本さん(Vol.088~091でご出演)。
島袋
籔本さんは
「M&Aは通過点!ですかね笑笑 」
です。
冨岡
籔本さんっぽいなぁ。笑
じゃあ次は、キャンドルのキムさん(Vol.121~125でご出演)。
島袋
キャンドルのキムさんは
「難しいな。。」
以上ですね。
冨岡
笑
島袋
難しくないでしょう、キムさん。コメントください!
……こんなところです。
冨岡
このくらいですかね。
島袋
やる気なかったですね。笑
ということで、今回は以上です。
またM&A BANKでお会いましょう!
出演者
島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
冨岡 大悟:TOMIOKA C.P.A OFFICE 代表/公認会計士
KPMG/あずさ監査法人のIPO部、フロンティア・マネジメント株式会社でのM&Aアドバイザー業務を経て、オーストラリアに駐在。日系企業の海外進出支援、事業開発業務等に携わる。帰国後にTOMIOKA C.P.A OFFICEを開設。IdeaLink株式会社の他、上場準備会社を中心に3社の社外役員も務める。
【IdeaLink株式会社のM&A実施背景】
資本力と競合優位性を俯瞰して自社サービスを見直した際、現状の経営資源では更なる成長は困難と判断。「フランチャイズの窓口」、クレジットカード比較4サイトを、2017年12月25日にシェアリングテクノロジー株式会社(東証マザーズ3989)へ売却(新設分割)。その後は売却した資金をもとに、「事業家集団」として新たなビジネスの種まきに奮闘中。