【旅ログ】イタリア人の家にパスタを習いに行ってみた
前回
今日の夜は、イタリア人元シェフの家でパスタを作る\\\٩( 'ω' )و ///
イタリアの日常を体験してみたくて、当日思い切って予約してみた。
18時半、メトロの駅から地上に上がり、知らない街を1人で歩く。
インターホンを押してそわそわしていたら、少し年上の若い夫婦が近づいてきた。
お互い、「あ、パスタの??」という感じですぐに参加者だと分かり、一緒にマンションへ入った。
優しそうな2人で少し安心した。
階段を上がって部屋の前に着いたら、「Hello〜〜!!」と、陽気なイタリア人シェフが迎えてくれた。
参加者は、ドイツ人とフランス人夫婦のフィリップさんとマリエさん、と私。
元シェフはジャンフランコさんというらしい。
言語はみんな英語で、私はなんとか食らいついていく。
ただ、ジャンフランコの英語は癖が強くて、ほぼ聞き取れない。
popularはポポラー、whiteはホイットと聞こえる。
彼との会話は諦めつつある。
みんな第2言語同士で普通に話していてすごいなぁと思う。いつどこで学んでるんだ。
もしかして幼少期から話せるのかな...と思ったら、マリエさんはイギリスに1年間留学をして英語を習得したそう。
パスタとティラミスの準備が終わったので、夕食前に軽く飲むイタリアの文化「アペリティーボ」でひと休憩。
オリーブもサラミもチーズも全部が美味しすぎて驚いた。イタリアの食材、素材レベルが高い…。
スピリッツもお店で飲むものとはまた違って、3種類のお酒がブレンドしてあって、さっぱりしてるけど濃厚で美味しい〜。結構度数高いけど〜
飲んでる間に、寝かせていたパスタの準備が整ったので、ソースを作っていく。
まずはピリ辛のトマトソースパスタ、アマトリチャーナ。
びっくりしたのは、油も塩もにんにくも使わないこと。パンチェッタ(塩漬けの生ベーコン)と粉チーズで、塩味と旨みを出す。
その代わりにパンチェッタは、
「うそでしょ!?」
というくらい丁寧に焼く。
(こんなん、普段できないよー)と思った瞬間、ジャンフランコがポンっと白ワインを開けてグラスに注ぎ始めた。
おお、なるほど。
お酒でも飲んで、ゆっくりいきましょうやスタイル。
そういう感じならいける٩( 'ω' )و
歯ごたえの良い打ちたて生パスタと、さっぱりしたコクのあるトマトが最高に美味しい。
パンチェッタを噛むと、じゅわっと脂の旨みが滲み出て、カリッカリに焼く重要性を理解した。
「オッティモ!」と言ったら、ジャンフランコが「イタリアの小学生がおいしいときによく言うやつねw」とウケていた。
「おいしい」の現地語バリエーションを調べて使うのは楽しい。
「イタリアのパスタのレシピは、全部とってもシンプルなんだよ」と教えてくれて、このシンプルで感覚的でじっくりとしたイタリアの文化を、もっと知りたいと思った。
その後も2種類のパスタを作って食べ、食後はティラミスで締めた。
温かい紅茶でも飲むのかなと思っていた私は、イタリア人を舐めていた。
「アマーロかレモンチェッロ、どっちがいい?」と聞かれたそれは、35%と25%のお酒だった。
凍らせたグラスに、レモンチェッロがストレートで注がれる。
飲むたびに喉がウワーーっとなり、「ハハッ」と笑われる。他の3人はスッスッと飲んでいて、ヨーロッパ人のアルコール耐性は日本と大分違うのかもしれないと思った。
でも、食前から食後まで飲み続け、デザートまでしっかり楽しむイタリアの食文化は、結構好きだ。
話はジャンフランコの地元シチリア島の話題になり、盛り上がる。(主に本人が)
彼の話からは、南イタリアのカラフルで明るい雰囲気が見えてワクワクした。
実は私は高校生の頃から南イタリアに想いを馳せているので、ミラノにいながらその風を感じられたことが少し嬉しかった。
ただ、シェフの地元話に熱が入りすぎて、予定から1時間半オーバーの5時間が経とうとしていたので、私は途中で退散した。
あの夜会、何時まで続いたんだろう。
現地の人の家に行って料理を習うという体験は初めてで、行く前はどうなるのか全く想像がつかなかった。
でも、勇気を出して行ってみたことで、街を歩いていたときには見えなかったイタリア時間の少し深いところに入れて、貴重な体験ができた。
『イタリアの秘伝レシピで作るパスタとシチリア風ティラミス』(Airbnb)
つづく
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