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【へっぽこ体験記】パラグライダーで空を飛んでみたら、
自分の世界を広げるための一人旅、日帰り編。
そのとき感じたことを忘れないために、noteに記録していきます。
2021年、24歳は「やったことのないこと毎月1つやる」年にしようと決め、1年間でいろんな体験をしてみた。
新卒フリーランス2年目で、自分で経験を拾いにいくしかないし、何をしたらやりたいこと(体験のプロデュース)を仕事にできるようになるのかが掴めずにもがいていた。
なので、業務以外に今できることとして、生きていればそのうち体験するかもしれないことを、そのうちじゃなくて自ら迎えに行くことにした。
1ヶ月に1つ何かに挑戦すれば、2021年が終わる頃には12個の新しい経験を得られる。身で得た経験は、自分の知識になる。
その1つとして今回、生身で空を飛んでみようと思った。
***
飛びたい場所
富士山の麓、朝霧高原に来た。
何度かパラグライダーが飛んでいるのを見かけたことがあって、富士山の近くで飛ぶのって良いなと思っていた。
私は今、静岡県に住んでいるので、それができる。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125250/picture_pc_f13a2a69bac198a4e5bef5932a22ddea.png?width=1200)
ネットで予約して3日後、パラグライダースクールに到着。
他に人はいなかったので、マンツーマンでスタッフの人が説明をしてくれた。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125417/picture_pc_10da8dc85fa007e568a9f2342ba17459.png?width=1200)
ハイエースに乗り、飛ぶ場所に向かう。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125473/picture_pc_b593743e2f073dfc245047742e84b6d1.png?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125476/picture_pc_61f4ca83e0a3dc05865945119b56f129.png?width=1200)
5分ほど走り、山の中腹の開けた場所に着いた。
景色は、縦にも横にも富士山と街が広がっている。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125651/picture_pc_816e1c087d60227809a78ed55fe26c4b.png?width=1200)
***
崖に向かって走る
パラグライダーは、走って飛ぶ。
ということは分かっていたけど、思っていたより助走距離が短い。
しかも、走る先は崖。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114689860/picture_pc_64faf1c06803a9eaea935db8fe573514.jpg?width=1200)
「ここから落ちたら死にますか?」と聞いたら、「死にます」と言われた。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43125963/picture_pc_642954824e63ecfd1e0ab0ed288fc016.png?width=1200)
パラグライダーのモコモコした布は、意外と大きい。(キャノピーっていうらしい)
そして紐が多い。
飛ぶときに絡まらないよう、1本1本せっせと並べていて大変そうだった。
準備ができたら、あとはただ良い風を待つ。
ちなみに1人で飛ぶのではなく、後ろにスタッフの人がついてくれる「タンデムフライト」というコースにした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84675314/picture_pc_2e47b286b432f8a749921c6b1e10e811.jpg?width=1200)
何回か風を見送った後、「あ、これいいんじゃない!?」という風が来たらしく、心臓の準備が整う間もなく「よし、行こう!」となった。
先頭は自分。後ろにタンデム兄さんとパラグライダーがついているから、重くて走るのが難しい。
走る練習とか無いんだ、と思いながら崖に向かって全力疾走する。すごく不自然な感覚がする。
地面が無くなったら、もう飛んでいた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84675210/picture_pc_f2b5ba16d322ffbd37397398f84fe09b.jpg?width=1200)
靴脱げた
飛んだ瞬間、山へ真っ逆さまに落ちていった。
「うっそーーーーーーーん」と、
後ろのタンデム兄さんが叫んでいる。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43126362/picture_pc_00b64fb0c8247a4f5b4ddd8264f3d718.png?width=1200)
片足が寒い。
でも今やるべきことは、この景色と感覚に向き合うことだと思い、すぐに気持ちを切り替える。
パラグライダーは意外と安定していて、「飛んでる」というより「浮いてる」という感覚だった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114691265/picture_pc_a7867093f1db6196d8256b7050c758a5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114691230/picture_pc_c7dfe07ecfce506e2a362ddad44b7633.jpg?width=1200)
***
10分間の浮遊が終わり、無事原っぱに着地。
「飛べたねー!」と、受付のおじさんがにこにこして声をかけてくれた。
でもすぐに私の片足に気づいて、「靴どうしたーーー!」と困惑おじさんになった。
他のお客さんが、「サンダルあげようか?」「登山靴ならあるよ!」「裸足で飛ぶのはレアだよ!」と、優しい声をかけてくれる。
悲しみつつもありがたい気持ちになった。
でもやっぱり悲しい。
というか帰り道どうしよう。
と思っていたら、
車が1台、ブーンと走ってきた。
飛ぶときに横で一緒に走ってくれたサポートお兄さんが降りてきた。
手には白い靴を持っている。
ハイ!
と、完全に諦めていた靴が、なぜか目の前に現れた。
落ちたら死ぬ崖を、降りて探して見つけて持ってきてくれたらしい。
逆光も相まったその様がヒーローにしか見えず、周りの人と拍手をした。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43127371/picture_pc_f1e567337a28aab0197a5bd1a473917e.png?width=1200)
「物はいつか無くなるし、、」と、大人らしくすぐに切り替えていたけど、大事なことは簡単に諦めてはいけないと反省した。
自分が諦めている間、探してくれている人がいた。
あと、空を飛ぶときは靴紐はしっかり結ぶべきだ。頭をよぎりつつ、まーいっかーとサボったことが仇となった。
それから感謝の念を忘れないように、定期的に靴のお手入れをするようになった。
おわり
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