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音楽をやりたいと思った14歳の話。

おはようございます。
昨日はひさびさに音楽の先生とZOOMで話して、
音楽のことや世の中のことやあれやこれや考えていました。
(とってもたのしかった!)

さて、そんなこともあって、
今日はちょっと自分の思い出話というか、
音楽をやりたいと思った14歳の時のこと
書いてみようかと思います。

もともと、わたしは小さい頃から
ピアノやバイオリンを習ったりはしていなくて、
音楽教育を受けてはいなかったけれど、
なんとなく歌うことは好きで、
小学校の時は『コーラス部』に入っていました。

毎朝みんなで練習したり、
年に数回大きなホールで歌ったり、
地元の吹奏楽部とコラボしたり。

みんなでわいわい音楽を作る『時間』が好きでした。

と同時に、小学校5年生か6年生の時、
音楽などしたことないお父さんが、何を思い立ったのか、
3000円のおもちゃのウクレレを買ってきて、
「ハワイアンやる!」と言い出し、
レッスンに行きはじめました。

その様子を横で見ていたわたしは、
「なんかおもろそうやなあ」と思って、
勝手に父のウクレレと譜面を借りて、
ポロポロウクレレを弾きはじめました。

トトロとか、カントリーロードとか、
ジブリのいろんな曲を弾けるくらいにはなったかな。

それでも、その時はどちらかというと、
『スポーツ少女』で、
土日は地元のバレーボールクラブでひたすら汗を流して、
怒られまくって泣いて、家でトレーニングする、
みたいな日々。

中学校にあがると、音楽は相変わらず好きだったけど、
特に自分で何かをやりたいとか思っていなくて、
むしろスポーツまっしぐらで、ソフトボール部に入りました。

朝練、昼練、土日の走り込み、チームメイトと喧嘩、交換ノート、黒焦げになって白球が友達、みたいな、『リアルROOKIES』のような日々を送っていて、ソフトボールのこと以外、考える暇がない毎日が、あっという間に過ぎていきました。(友達と生まれてはじめて喧嘩したのもこの時だった)

そして、中学3年生になった時。

部活を引退して、受験勉強をしながらも
少し毎日に余裕が出てきて。

ある日、家の近くの本屋さんでとあるCDを見つけました。

それは、いきものがかりさんの『キミがいる』。

たしかシングルCDで500円くらいだったかな。

中学生になってから
自分用のCDラジカセを買ってもらって、
毎日ラジオを聴いていたわたしは、
なんだか「CDを買う」ことにちょっと憧れていて、
「これなら買えるぞ」と思って、
そんなにいきものがかりさんのことも知らなかったけど、
とりあえず買ってみました。

すると、その中に、
購入者特典で『コンサートの先行申し込みの案内』が入っていて、
それまで生のライブなんてみたことなかったし、
「なんとなくおもしろそう」と思って申し込みました。

そして、運よく家族3人のチケットが取れて、
生まれてはじめてのコンサートに行ったのが、

2010年の11月17日。

大阪城ホール。

なんでこんなに日にちを覚えているかというと、
その日を境に「歌手になりたい」と夢を持つようになって、
それ以来、ずーっとそのチケットを部屋に飾っていたから。

ただ、その時わたしが感動したのは、
実はコンサートの最中ではなくって、
コンサートがはじまる前。

大阪城ホールの前の噴水広場に、
老若男女、たくさんの人たちが集まっている光景でした。

「たった3人のために、これだけの人が集まるんだ」

そう思って、強く衝撃を受けたのを
今でも覚えています。

今思うと、その裏には何百人というスタッフさんがいて、
決して3人の力でこれだけの人が集まったのではないのだけれど、

当時、何も知らなかったわたしは、
たった3人のために、
これだけの人がわくわくして、
時間と空間を共有している光景に、
強く衝撃を受けました。

そして、コンサートがはじまってからも、
親子が肩車している横で、
おじいちゃん、おばあちゃんがタオルを回していたりして、

そんなごちゃまぜの、
でもふしぎな一体感に包まれている雰囲気に圧倒されました。

「音楽って、こんな空間を作れるんだ」
「音楽をやれば、これだけの人に出会うことができるんだ」

そう感じたのを覚えています。

もともと、人と話すのが大好きで、
「人生の中で、出来るだけたくさんのいろんな人と会いたいなあ」と思っていたわたしは、

「これなら一気に会えるやん」

と、思ってしまいました。

そこから、毎日家で歌ってみたり、
1日1つ歌詞を書きはじめてみたり、
いろんなアーティストの曲を聴いてみたり。

受験勉強のかたわら、
それ以外のすべての時間を音楽に使うようになりました。

ふりかえってみると、
あれが『夢中になる』ってことだったんだと思います。

ただ、14歳で「歌手になる!」なんて大きな声で言えるほどの度胸というか、無邪気さはなくて。

あまりはっきりとそれを言葉にしないまま、
自分の中でもくもくと想いだけを育てながら、
地元の進学校に進学しました。

そこから少しずつ、人前で歌うようになって、
大学生になってから路上ライブをしたり、
CD作ってコンサートをしたり、
アートに目覚めて美術館や図書館に通うようになったり、
学問のおもしろさに気づいて東大で研究したり、
ヨーロッパに行ったり、
今はキングコング西野さんのもとで
エンタメ修行をさせてもらっていたりするのだけれど、

そのあたりの話は、また今度書いてみようかと思います^^

ひとまず今日は、
生まれてはじめて強く何かに憧れた日。

音楽をやりたいと思った時のことについて
あらためて思い出してみました。

あれからもう10年かあ〜

どんどん形は変わるけれど、
今でも音楽のこと、エンタメのことを
四六時中考えていられる環境にいて、

そして、『希望』や『夢』って言葉を
恥ずかしがらずに言える環境にいて、

とっても幸せなことだなあと思います。

本当に、たくさんの方の支えのおかげです。

いつも応援していただき、本当にありがとうございます!




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