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コインランドリーと日常のエンタメ。

おはようございます。

ここ最近なぜか、ZOOMとZOOMの間に、
好きな音楽で踊ることがマイブームになってきています。
(あくまで、踊ってる風・・・)

さて、今日はちょっとひさびさに、
肩肘はらずに自分の「好き」について書いてみようかと思います。

でも割と、ずっと考えてるエンタメのことに通じるかも。


東京にきてから、わたしは6畳1間のアパートでひとり暮らしをしているのですが、この間、洗濯機のホースが壊れてしまいました。正確にいうと、蛇口のところがなんか割れてしまって、水がだだ漏れになってしまいました。

そんなわけで、近くのコインランドリーに通っています。

はじめは、めんどくさいなあ・・・と思っていたのですが、通いはじめると意外と苦じゃなくて、むしろ外出自粛になってからは、ちょっとした息抜きの時間になっています。

ただ、カフェとかコンビニがあるようなおしゃれなランドリーじゃなくて、壁に洗濯機と乾燥機が並んでいて、コンクリートの床に丸いすがぽんって置いてある、いわゆる”コインランドリー”です。

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1回洗濯すると40分くらいかかるので、待っている間、使われていない洗濯機の上にMacbookを置いて作業したり(立つとちょうどいい高さ)、丸いすに座って本を読んだりしています。

たまに、本に集中しすぎて柔軟剤をいれるタイミングをのがします。

そうやってゆるっと時間を過ごしていると、いろんな人たちが前を通り過ぎていくのを見ることが多くて、自転車で過ぎ去っていく親子や、一人暮らしっぽいおじさん、ふだんバリバリ働いていそうなお姉さんや、わざわざ車にたくさん積んでやってくる夫婦、など。

この間は、本を読んでいると、いかにもサーフィンしそうなお兄さんたちに「なに読んでるの?」と声をかけられました。

かわいい小説とかだったらよかったのに、わたしはゴリゴリのビジネス書を読んでいたので、「邪魔してごめん(笑)」と言われてしまったのですが、なんかそのあと、「自粛の間、どう暮らしてるの?」みたいなささいな話をしました。

書いている今も思い出せないような他愛もない会話だったけれど、なんだか自分の知らない「誰かの日常」をのぞけたような気がしておもしろかった。

コインランドリーに通っていると、こんなことが多々あって、日常の中で見ず知らずの誰かと出会うのはおもしろいなと思っています。

なんか、こういうちょっとした偶然みたいなのが好きです。


実は、こういう「日常の中の偶然」「ささいなパブリックスペース」みたいなのは最近ブームになってきていて、たとえばこんな新しいコインランドリーができていたりします。

『喫茶ランドリー』という名前で、洗濯機の横に、カフェがあったり、工作スペースがあったり、ミシンがあったりして、知らず知らずのうちに知らない人の間で、コミュニケーションが生まれています。

料理教室や絵本の研究会なんかもやってるみたい。

わたしは、こういう「日常に溶け込んだエンタメ」はこれからどんどん広まるだろうなあと感じていて。

特にコロナで『不要不急』というジャンルが生まれてしまった今、衣食住に結びついたささやかなエンタメの場は、もっと求められているんだろうなと思います。

たとえば、洗濯機を回してる間に、絵本の読み聞かせをするとか、そういうささいな娯楽です。

もちろん、日常の辛さに蓋をしてくれるような、すべてを忘れさせてくれる非日常の場所(ディズニーランドとかミュージカルとか)も絶対必要だけど、それとは別に、こういう日常の隙間に入り込む、その隙間から生まれるようなエンタメに可能性を感じています。

(ちなみに、ある都市計画の研究者は、町で起こるそんな偶然の出会いをジャズの即興演奏にたとえて「インプロビゼーション」って言ってたり。)

衣食住と結びついたエンターテインメント。

なんかそこらへんももっと考えてみたいし、
この間書かせてもらった『スマートシティ』と『アート』の話とも
つながってくるような気がしています。

というわけで今日は、そんなちょっとした「好き」と「未来」の話を書かせてもらいました。

今日も楽しみましょう〜!!


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