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ドイツの大矢さんからいただいた夢。

おはようございます。
昨日は、ドイツ在住の西野亮廣エンタメ研究所サロンメンバーの大矢さんとZOOMで対談させていただきました。

もう本当に大矢さんがかっこよくて、素敵な方で、すごくすごく心が動いた夜だったので、今日はそれについて書かせてもらおうと思います。

大矢さんは、もう25年以上もドイツで日本食レストランをやられていて、ただレストランだけではなく、和牛の卸や貿易など、食にまつわる様々な活動をされています。まさに、日本と欧州を食でつなぐ『和食文化のアンバサダー』です。去年、エッフェル塔で行われた西野さんの光る絵本展では、レセプションの最高級和牛寿司や、スタッフ全員への和牛弁当を無料で振る舞ってくださるなど、現地でものすごくサポートしてくださいました。

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そんな大矢さんは、コロナの影響でお店が営業できない中でも、明るく未来を語りたいということで、「フレンドトーク」というYouTubeチャンネルをやられています。コロナの中でがんばる世界各地の方たちと、今の状況や未来について語る番組です。

そうそうたる方々がお話しされているのですが、今回は(株)NISHINOのインターン生としてご縁をいただき、わたしもお話しさせてもらうことになりました。

実は、わたしが大矢さんのことを知ったのはインターン生になる前で、インターンの面接で「ドイツでエンタメを広げたい」と言った時に、「ドイツですごくお世話になっている方がいるよ」と紹介してもらいました。

そこからわたしはインターン生になり、本当に大矢さんをご紹介していただくことができました。


大矢さんはもともと、宮崎県の地方で育ったそうですが、10代の後半に「ベルリンの壁が崩壊した」というニュースを見て、「German Dream」を持って、ドイツに飛んだそうです。なんとその時は、片道分の飛行機代しか持っていなかったとのこと。そうやって、知り合いもツテも語学力もないまま、いちから勉強して、今のような活動をされています。

そんなものすごいエネルギーと人間力をお持ちの大矢さんですが、昨日わたしが聞かせていただいたお話の中で、すごく心に刻まれたエピソードがありました。

ちょっとそれを書かせていただきます。

大矢さんは、まだドイツに渡ってまもない頃、とあるレストランで働きながら、自分のお店を持つためにお金を貯めていました。どうしてもお店を開きたい場所があって、でもとてもじゃないけど、すぐお金が貯まるような物件ではなかったので、銀行に保証をお願いしようと考えました。

ドイツ語も十分に話せなかったので、自分のお店や活動の絵を描いて、簡単な単語を付け加えて、絵本みたいな『企画書』を作ったそうです。

そして、たまたま働いていたレストランに、とある銀行の支店長さんが来られていたので、その方の銀行の窓口に企画書を持って行きました。

当然、若いアジア人が書いた企画書とも呼べないような企画書は相手にしてもらえず、門前払いだったそう。ただ、支店長さんに自分が働くレストランでその話をするのはフェアじゃないと考えたそうで、大矢さんは毎朝、銀行の職員用の駐車場で、その支店長さんの車を待ち続けました。

しかし、支援長さんはその企画書を受け取ってくれませんでした。なぜなら、支店長さんが直接その書類を受け取ってしまうと、窓口で働いてくれている方たちの仕事を否定することになってしまうから。支店長さんは自分の立場や大矢さんのことを考えて、お断りしていたそうです。

それでも、大矢さんは諦めずに毎朝通い続けて、2週間経ったある日、ようやく受け取ってもらうことができました。

企画書を渡すことができてから1ヶ月ほど、支店長さんはレストランに現れず、なんの連絡もありませんでした。

しかし、そんなある日。借りたい物件の大家さんから、「銀行が保証してくれることになったから、いつでも来てくれ」と連絡がありました。なんと、支店長さんが、大矢さんが作った絵本みたいな企画書をぜんぶ窓口に通るようなきちんとした書類に直して、窓口の許可を通した上で、支店長決済をしてくれていたそうです。

そして、そこからお二人の関係はずっと続き、支店長さんが退職されることになった日。ふたりで、支店長室でコンピューターの電源を一緒に切ったそう。

その時、大矢さんが支店長さんに言われたのは、「あなたは、わたしの支店長人生の中でいちばん印象に残った人だった」という言葉でした。

このエピソードを聞いた時、大矢さんのエネルギーと、人を動かす人間力と、そしてドイツの方の優しさと、いろんなものを感じて、ぼろぼろ泣いてしまいました。

「和食をドイツで広めたい」というピュアな想いが、ここまで人やお金を動かすのは、本当にすごいと思います。

大矢さんは、この時の経験を「辛いとは思わなかった」とおっしゃっていました。むしろ、楽しくて仕方がなかったと。知り合いもツテもなく単身ドイツに来て、他の手段は何もなかった。だからこそ、目の前のことに迷いなく打ち込むことができた、と仰っていました。

まだネットも普及していなかったような時代に、そうやって自分の手で世界を開いていった姿は、本当に尊敬します。

そして、こんな方とご縁ができたのも、西野さんやチーム西野のみなさん、サロンメンバーのみなさんのおかげです。

エッフェル塔の個展がなければ、こんな風にわたしが大矢さんとお会いできることもなかったんだと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そもそも、西野さんがずっと作品を作り続けて海外に挑戦されてきたことでエッフェル塔があったし、田村さんが満願寺でサロンメンバーさんを巻き込んで個展を大成功させてくださったおかげで、エッフェル塔個展でもたくさんのサロンメンバーさんが協力してくださったし、その上でセトちゃんが責任者としてエッフェル塔個展を成功させてくれたからこそ、こうやって次に「ベルリンで個展がやりたい」と言うことができる。

これまでたくさんの方が繋いできたバトンのおかげで、こんな素敵なめぐり合いをいただいてるんだなと実感しています。

みなさんが繋いできた夢のおかげで、わたしも夢を語ることができる。

本当に、ありがとうございます。


最後に、ベルリンの壁で個展をしたいという夢を語った時に、大矢さんからいただいた言葉を。

「僕がなにかひとつだけまあやさんにお伝えできることがあるとすれば、絶対に大丈夫ということです。絶対にできます。僕がもうそれを身体で知っていますから。」

大矢さん、素敵な時間をありがとうございました!

コロナ明けの世界に、必ずエンターテインメントを届けます!!

これからも応援よろしくお願いします!!


🇩🇪大矢さんとの対談動画は、後日公開予定です!お楽しみに!!









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