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ドイツの『文化』と、1年後の世界。

おはようございます。
昨日は、ひさしぶりにお鍋を作って、
心が満たされていました。
(#長ねぎは正義!)

さて、最近、チーム西野のプロジェクトでも、それ以外の個人的なことでも、何か少し先の未来を考えるとき、よく言うようになったことがあります。

それは、

「1年後が、どんな世界なんかがわからへん」

と、いうもの。

気づけばよく、こんな言葉を口にしているなあと思います。

1年後、3年後、5年後、少し長期的な何かをするとき、
自分自身のことや、周りの環境や条件を考えることが多いけど、

いまはそれ以上に、

「そもそも世界がどうなってるんやろう」
「どんな世界になってるんやろう」

と、思うことが多いです。

例えば、個展ひとつとっても、
チームの状態がどうかという自分たちのことだけじゃなくて、
「そもそもたくさんの人を集めてオフラインでイベントをすること自体が、
1年後の世界でどんな意味をもつようになっているのかな」と思います。

いろんな『未来』を考えるときに、
これまでわたしたちが、無意識に前提にしてきた価値観や考え方そのものが
地殻変動を起こしている。

そんな感覚です。

そうなってくると、『未来』の見方は、
単純に、「これまでやってきたことがもう一度できるか」ではなくて、
「そもそもそのアクションにどんな意味があるか」という
根本を問いなおすような、価値を再定義するような視点にならざるを得ないなあと思っています。

そして、じゃあ、そんな中で、
『文化』や『アート』の位置づけはどのように変わるのか。

『不要不急』という言葉でひと括りになっているものたちが、
ここからあらためて、それぞれにどんな価値を持ち出すのかが、とても気になっています。

今の状況の中で、『文化』に対する各国の対応や価値づけを見ていると、本当にそれぞれで。

こんなにもちがうのかと驚くことが多いけれど、特に印象に残っているのは、ドイツの対応です。

ドイツの文化担当大臣は、「文化は、良き時代においてのみ享受される贅沢品ではない」とした上で、「アーティストは、生命維持に必要不可欠な存在だ」と言いました。


そして、それらの人たちに大規模な支援をおこなっています。

ナチズムとか、東西冷戦とか、
さまざまな分断を経験してきた国だからこそ、
政治や経済だけではどうにもできない部分、
そんなところに届く『文化』の役割を重じているのかなと思っています。

とっても素敵!
やっぱりドイツのこういうところが大好きです!!
(#急な告白)

そして、大学の先生から教えてもらって、
もうひとつドイツのおもしろいサイトを見つけました。

それは、『GOETHE INSTITUT(ゲーテ・インスティチュート)』という
国際文化交流機関が立ち上げたもの。


『GOETHE INSTITUT』は、
ドイツの文化を世界の色んな国に広める活動をしている団体ですが、
その団体が、オンライン上で、誰でも自由にアートや音楽を発表できるプラットフォームを作ったそうです。

プロ、アマ問わず自由に、
ライブ配信や作品のアップロードができて、
音楽のライブやダンスだけでなく、
絵本の読み聞かせや、文化にまつわるトークイベントなど、
いろんなイベントが行われています。

しかも、ドイツ国内の人だけじゃなくて、
世界中の人が参加できる!!

話によると、これまでこの団体は、
『ドイツの文化を他の国に伝えること』を重視してきたけれど、
むしろいまは、『文化を誰でもアクセスできるようにすること』を目指しているそうです。

こんな時代だからこそ、
一部の限られた人たちだけじゃなくて、
誰でも気軽にアートや音楽に触れられる機会を作ろうとしている。

1年後の世界はまだどうなるかわからないけど、
この変化の中から『文化』がたくさん生まれて、
アートや音楽がもっと身近なものになる世界だったらいいなあ
と思っています。

エンタメに関わらせてもらっている自分も、
ちょっとでもそんな世界になるよう、『希望』をつくりたいです。

今日もがんばりましょう!!

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こんな時だからこそ音楽でエールを届けたい、と
サロンの学生や音大生で立ち上げた
オンライン合奏プロジェクト『MUSICING』の
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ぜひプロジェクトが進んでいく時間を共有していただけたら嬉しいです!

ご参加お待ちしてます!(みるだけでもOKです)


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