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2023年9月1日の雑感ー次の投資ターゲットは?ー

記事執筆現在は、8月の雇用統計発表前です。現時点で手元にある重要だとされる新たなデータは、7月の個人消費支出(PCE)、PCE価格指数等があります。

7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年同月比3.3%上昇しました。前月の3.0%から加速しました。米連邦準備制度理事会(FRB)がより重視している変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数は、前年比4.2%上昇しました。同様に、前月の4.1%から加速しました。
一見すると、インフレは再び加速しているのではないか?と不安を覚えるデータですが、前年同月の弱かったデータとの比較であるという点を見落としてはなりません。前月比ではPCE指数、コアPCE指数共に0.2%上昇と、横ばいとなっています。したがって、インフレ圧力は着実に低下してきているとみることができます。
実際に5~7月のインフレ率は年率2.1%、同期間のコアインフレ率は年率2.9%と、FRBが誘導している2%に近づいてきています。

また、7月の個人消費支出(PCE)は前月比0.8%上昇と、上方修正された6月の0.6%上昇を上回りました。したがって、消費者の購買力は依然として高い水準にあるといえます。

上記のデータから次のことがみえてきます。FRBの金融政策は機能しており、ディスインフレが進行しているということ。一方で、消費者の購買力は依然として高い水準にあるということ。したがって、米経済は拡大しながらインフレ率が2%に向かっているという事実です。

これらを踏まえると政策当局者が次に行う政策は下記のように予想し、トレードターゲットとなる銘柄をリストアップします。

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