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【映画評】 とある映画を見たときの衝動的走り書き

映写時のフィルムの切断はそのことによる映像(フィルム上に結晶化されたイメージの連続体)の切断でありそのことで現れる映写器の光源の1/24の連続する明滅光なのだがスクリーンに呈示されるのはそうではなく切断というフィルムへの身体の暴力的介入のフレーム内フレームからフレームへと移動する終わることのない構造…まさしくcadre(フレーム・ショット・構造)だ…の反復。
それはある種の自己言及的・自傷行為的作品というその後につながる作品のように思えフィルムの切断はフィルム編集そのものであり連続する時間の切断・光の切断・生の暴力的切断とも繋がるようにも思えた。
しかも終わりのない切断の反復という恐ろしさ。
ある人が述べたように産むことは「死を産む」ことでもあり〈生/死〉は寄り添い背反ということはできない。

(日曜映画批評:衣川正和 🌱kinugawa)

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