「脱炭素・資源循環」最新トピック(2023.7.14)
こんにちは。
今週は、CO2削減に関する取り組みや、プラ削減の取り組み、EUでの新規則案についてお届けします。
脱炭素
1. 製品のCO2削減率示した独自指標普及後押しへ、トラウデン直美さんが「最高脱炭素責任者」就任
2. 住友林業、600億円規模の森林ファンド設立 10社が出資
MaaR事務局まとめ
①について、博報堂と三井物産が、新会社を設立しました。これは、製品のCO2排出量をより分かりやすく可視化できる「デカボスコア」を普及させることが目的です。すでに大手企業中心に70社が導入をしており、今後私たちが購入するときの一つの指標として当たり前になってくれば、個人の脱炭素活動も進むかもしれません。
②について、大手企業10社で約600億円ほどのファンドを設立しました。この目的は、森林運営からクレジット(排出枠)の創出を目的にしているようです。北米を中心に約13万ヘクタールの森林を購入するとのことです。
資源循環/プラスチック
3. 「Mastercard」2028年以降の新規製造分の決済カードからPVCプラスチック使用を廃止
4. ニュージーランドが「生鮮食品用の薄いプラスチック袋」も禁止 世界で初めて
5. ブッキング・ドットコム、サステナブルトラベルの調査結果を報告。東横INNがプラ回収事例を紹介「可視化することで“自分事”に」
6. EU、 繊維廃棄物の処理費用を生産者に負担させる新規則を発表
https://esgjournaljapan.com/world-news/30212
MaaR事務局まとめ
③について、Mastercardは、2028年までにカードに使われるPVCプラスチックの排除を進めることを発表しました。2018年からサステナブルカードの取り組みは初めており、330のカード発行会社が自発的に参加してるようです。すでに1億6800万枚以上のカードをリサイクル素材やバイオベース素材に移行しています。
④について、ニュージーランドでは、2019年よりプラスチック製のレジ袋が禁止されており、10億枚以上のレジ袋を節約できたそうです。今回は、野菜や果物を入れる薄いプラスチック袋も禁止となりました。世界で初めての取り組みとなり、今後他国や日本での動向にも注目です。
⑤について、ブッキング・ドットコムでは、「サステナブル・トラベル」プログラムという認証制度があり、32の認証項目をクリアした施設はサイト上でバッジが与えられますので、サステナブルへの取り組み宿というのが分かります。独自調査では、旅行者は「サステナブルな認証を受けた旅行のために追加料金を払っても構わない」と考えていることが分かったとのことで、旅行業界でもさらにサステナブルを取り入れたビジネスが加速しそうです。
⑥について、ライフサイクル全体の責任を生産者にも負わせることで、リサイクルも考えた循環可能な世界に近づける考えのようです。「ファストファッションを流行から脱却させる」ことをEU委員会が考えているようで、この規則を機に廃棄物が環境に良い形になると世界の持続可能な社会に一歩前進しそうですね。
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