好きな人と大切な人は違う〜第4話〜
暑い日にはペプシのコーラを飲むようになった
どちらかというと私はコカ・コーラ派
彼は野球部でキャプテンをしていた
身長が大きくて正義感が強く、
皆まとめることがうまかったからだ
いつも彼の周りには友達がたくさん集まっていた
野球の時とは少し違う顔で
おちゃらけた感じだった
彼は部活帰りには必ずペプシのコーラを買って飲んでいた
野球部は先生が厳しく
先生に見られればすぐに怒られるやつ
部活が終わったらまっすぐ家に帰れ！！
買い食いとかするな！
炭酸禁止！！とかルールがたくさんあった
先生に反発するような
そのギャップもすごく良く見えてしまった、、、
部活帰りたまたま私が落としたタオルを拾ってくれた
最悪だこんな汗臭いタオル拾ってくれてる
頭が真っ白になって
触らないでと思いタオルをバッって引っ張るように奪い返した
。。。奪い返した
なにしてんだ、拾ってくれたのに
あれほど‘‘たまたま‘‘を願ってたのに
本当に許されるなら
時間が戻ってほしいと思った
「ありがとう」
一言でおわった
やっとで話せた言葉がこれだけ
しかもタオルの取り方も雑、、、
絶対嫌われた
ペプシのコーラを片手に
帰り道自分を責めた
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