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【初マタ】産後7日でコロナになって新生児と隔離された話

初めての妊娠、初めての出産
”普通”に産んで”普通”に育児できると思っていたのにー。
退院翌日にコロナ陽性になって家族と隔離生活を送ったお話です。


はじめまして

はじめまして、「まる」と申します。
昨年かわいいかわいいベイビーを出産し現在育児休業を満喫中のおジャ魔女どれみ世代の女です。
新型コロナのワクチン接種が進み、感染者数も報道しなくなったそんな時に妊娠が発覚し、立ち合い分娩も再開し当たり前の日常が戻ってきたねという言葉が聞こえてくる頃に臨月を迎えました。

入院前の抗原検査は”陰性”

予定日の5日前、就寝前にやたらとお腹が張るなあ〜と思い呑気に寝ていたところ深夜2時にズーーーーンという痛みで目が覚めました。
間隔も8分だし取り敢えず病院行くか、という感じであれよあれよと入院。入院するにあたり新型コロナの抗原検査を実施したところ結果は『陰性』、よかった立ち会いできる!と夫に連絡し28時間後にかわいいベイビーに会えました。
(この28時間については『無痛分娩なのに麻酔なしで産んだ話』などにまとめたいと思います。)
なお、産休に入ってからは人ごみを避け家族としか接触していなかったのでコロナの不安はゼロでした!

産後2日目、喉の痛み

産後2日目、なんだか喉が痛くなり夫に加湿器とのど飴を持ってきてもらい産院の食事をモリモリ食べていたら、翌日には良くなり出産時に汗かきすぎたからかなあなんて。

産後6日目、退院、そして腹痛

本来であれば産後5日で退院なんですが、会陰裂傷の傷の治りが悪く1日居残りして産後6日に自宅へ帰りました。夫がやっとベイビーと対面できてとても喜んでいました。(今までは新生児室のガラス越し)
その日の夜、私の退院祝いにお寿司を取ってもらいみんなで食べよう!となったのですが17時あたりから胃が突然痛くなり、冷や汗もかき始めてしまいました。
今まで胃腸炎にかかったことは何回もあるけど、なんだかいつもと違う、苦しい。熱を測ると37.5度、産院に電話することにしました。
退院前の検査では異常がなかったこと、痛みがある部分が胃であること、微熱であることから、胃腸炎の可能性があるので明日内科を受診するよう指示がありました。(私のかかっていた病院は産科も内科もある病院でした)

コロナ陽性、赤ちゃんとは隔離してください

翌日お腹が痛いので内科に向かうと、微熱があるので念の為抗原検査をしましょうということになり車の中でお鼻をこちょこちょ。
どうせ陰性だから早く中で内診をしてくれよ〜と思いながら待っていると

(看護師さん)「コロナ陽性でしたよ〜、車の中で待っててください!」

びっくりしました、ワクチンも打ってるし感染も気にしてたし、なにより数日前には陰性だったし、お腹痛いだけだし、前にコロナ罹った時は咳も熱ももっと出ていたし。

そして突然襲ってくる不安
私の赤ちゃんは???赤ちゃんには移ってないの?これからどうしたらいいの?

検査結果が出た後、すぐに産科外来から1本の電話がかかってきました。
「内科から伺いました、コロナ陽性とのことで。赤ちゃんとは5日間隔離生活を送ってください。授乳もできません、搾乳した母乳も与えないでください。」
助産師産の言葉を聞きながら、声を上げて泣いてしまいました。
申し訳なさと、寂しさと、悔しさ。
なんで私が、なんでこのタイミングで。
赤ちゃんと夫は私の実家で、私は夫と住んでいるアパートで、5日離れて過ごすことになりました。
病院から戻る時も、実家に置いてある荷物をまとめるときも、赤ちゃんの顔をガラス越しに見つめて「ごめんね」と言った時もずっと泣いていました。
悔しくて、悔しくて。

ずっと会いたかった赤ちゃん、初めての赤ちゃん、かわいくてたまらない赤ちゃん、産まれてからずっと一緒にいる赤ちゃん、1秒でも見逃したくなかった。
やっと出るようになった母乳、もう飲ませてあげられないのかな。

隔離生活、母乳は搾乳して捨てるの

隔離生活初日はずっと泣いていました。
入院中なかなか上手くいかなかった授乳も、産後4日あたりから上手に飲ませられるようになっていたのに、飲んでくれる赤ちゃんはもういません。
助産師さんからは、隔離生活後のことも考えて毎日搾乳するよう指示がありました。

毎日3時間おきに搾乳しては捨てて、搾乳しては捨て
シンクに母乳を捨てる時、うまく表現できない苦しさがありました。
なんだか努力が流れていく、そんな感覚です。
今思えば、律儀に3時間おきに搾乳していたのは、赤ちゃんと1人で赤ちゃんのお世話をしてくれる夫への罪悪感からの行動だったのかな、と思います。

それ以外の時間はうどんやおかゆを食べて、整腸剤を飲んで寝て、体調回復に努めました。
※後に、この胃腸炎が原因で私は2度も救急車に乗る羽目になりました。『産後2週間で救急車2回乗った話』でも書きます。

隔離明け、おかえり、ただいま

幸い、赤ちゃんにも家族にも移ることはなく隔離期間が終了しました。
実家に戻り眠っている赤ちゃんを見た時、また涙が溢れてしまいました。

ごめんね、待っていてくれてありがとう、もうおっぱいの飲み方忘れたかな?

そんな言葉をかけて抱きしめた赤ちゃんは、ミルクの分、重くなっていました。
赤ちゃんはすごい。ずっと哺乳瓶でミルクを飲んでいたのに、たった数日しか満足に母乳あげられなかったのに、しっかり母乳を飲んでくれました。忘れてなかったんだねってまた涙が溢れそうになりました。

コロナにかかると”当たり前”ができなくなる

新型コロナが5類に移行されたと言っても、抵抗力が低い赤ちゃんにとっては立派な病気ですし、なによりコロナにかかると”当たり前”のことができなくなるんだなあと実感しました。
やれ弱毒化だ、ただの風邪だとメディアでは言われますが、やはり診断が出れば”当たり前”からは外れてしまします。
特に妊娠中にコロナに罹るとなにかと大変です。
結局わたしはどこでコロナを貰ってきたのかさっぱり分かりません。家族の中に無症状の罹患者がいたのかもしれないし、立ち寄ったコンビニの店員さんが罹っていたかもしれないし。
ただ、一つ言えることは罹るリスクは減らせます。
どうか出産を控えるプレママの皆様、そのご家族についてはまだもう少し感染対策に力を入れていただければと思います。

私のように産まれたてホヤホヤの赤ちゃんと隔離される、悲しいお母さんがこれ以上増えませんように。


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