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【熊本地震から5年】 災害とどう向き合うか

2016.4.14

2016年の4月14日。私はまだ高校2年生だった。


午後9時30分頃、ドンッという縦揺れで家中のものが崩れ始めた。当時住んでいたアパートの近くは大型トラックもよく通る道で振動がまれに伝わってきていたので、最初はでっかいトラックが通ったんだろうと思った。

大きな揺れと同時に緊急地震速報が鳴る。だが、鳴り始めたのは地震の後。当時の自宅からは震源地から直線で数キロしか離れていなかった。


揺れがおさまり外に出る。近くの一次避難所になっていた公民館も倒壊のおそれがあるとのことで地域住民はブルーシートを敷いて外に避難した。

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 携帯電話も通じない地域もでてきており、アマチュア無線の資格を持っていたので非常通信に参加。指定避難所になっていなかったスポーツセンターで運用を始め、簡易トイレや給水活動、さまざまなライフライン確保を行った。

そして自衛隊の災害派遣活動も始まり、入浴支援活動が始まる。

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自宅は大規模半壊で住むのも難しく、震災から半年間は避難所での生活となった。家族で2畳ほどの空間、段ボールで仕切られるも高さが1.5mぐらいしかないため立つと近くの居住スペースが見えてしまう。限られた充電スペース、全てがあたりまえだったことがあたりまえではなくなった生活だった。


災害とどう向き合うか

2020年 7月 熊本県芦北・球磨地方で起こった豪雨災害。私は震災での恩返しをしたいと思い、仕事の休日の合間でボランティア活動に参加した。軽トラックにのり、芦北・坂本地区へ乗り込み、災害廃棄物の運搬や解体、人吉地区での避難所での子ども支援活動などできる範囲で取り組んできた。

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趣味で行っていたアマチュア無線も活用し、今月から日赤無線奉仕団で活動を開始。自分の生かせるスキルを存分に発揮できるようにした。


災害とは無縁というわけにはいかない。むしろ、上手く付き合っていくしかないと思う。自分なりに災害と向き合う方法を探求し、共存できるようにしなければいけない。まずは、災害用の備蓄をしたりするのもいいと思う。今一度、災害時どう対応するのか家族で話し合ったり話題にしてみてほしい。

そして日本人の助け合いの心を忘れないで欲しいと思う。

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