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ドラッグテストの日に限って


アメリカでは職業によって
ドラッグテストが必須となり
看護師もその一つです。

私はRNになってから大学に行ったので
大学の時はありませんでしたが
大学院に行くとなると、
クリニカルと言う病院実習が入るので、
新たにドラッグテストが必須となりました。

と、先日言われ、
指示されるがまま、指示された場所へ
行きました。

そして受付で待っていると、
ものすごい量の異様な匂いに包まれたのです。

量だけ例えると
朝のラッシュ時に入ったパン屋さんで嗅ぐ匂い、
くらい強い。

でもこの日は
パンの美味しい香りからはとんでもないほど程遠い、

麻の匂い。

アリゾナは州法で是認されてるので
街でも売られてはいるのですが
これまで、ここで生活していて、
ここまで強烈にこの匂いが匂ってきたことは、なかったし

アメリカにかなり長く住んだすべての時間を思い出しても
さすがにここまで強烈なレベルで
包まれた事はなかったので
少しびっくりしつつ
ふと、自分、
麻を吸う生活はしてないけど
これでテストの結果が陽性になったり、するのかな?
不安に、なっていたら
匂いのレベルがさらにアップして
クリニックの中がむせる程に。

見渡してみると、
クリニックの反対側にその方らしき人、発見。
その時点で何も吸ってないので
たぶん服や鞄に染みついた匂いなのでしょう。

ドラッグテストの日に限ってなんでまたこんな経験・・・・

申し訳ないけど、セカンドハンドスモークで結果(+)になっても
その方を責めることはできないので

持ってたハンカチで鼻を抑え自分の番を待っていたら
ラッキーなことにすぐに呼ばれたので
担当の方に大きな声で
『ここに来る前に歯医者に行ってきて歯が痛くて・・・』
(↑これ本当)
と、用もないのに大げさに話して
ハンカチで口を押さえてる罪悪感をなだめる自分。

どこまで小心者・・・

ちなみにドラッグテストの担当の方って
いつもフラットで冷たい印象の方が多いのですが、
ここは男性の方でとても穏やかで親切フレンドリー。

これまで無機質な人と接してきた経験から急に親切にされると
なんだかそれはそれで緊張してしまうのが人間てなもので
そんな自分を悲しく思いつつ

ドラッグテストって、検体接種後に
トイレも流してはいけないし
手も洗ってはいけないから

そのための水の音がしないのを確認するべく
ドアの真ん前で全ての音を聞き取られてるんだって
認識した上での検体採取
出るものも出ないくなる瞬間です。

とは言っても出るものは出せるのが50代。
緊張しつつもなんとか終了。

検体提出後は手を洗わせて頂けます(笑

この場所はドラックテストだけする場所ではなくて
普通にクリニックなので
あのものすごい香りを醸し出している方が
何のためにここのクリニックにいるかわからないけど
アメリカ生活が長いせいなのか年齢を重ねたせいなのか
猜疑心ばかりが育ってしまうような生活だからか
この瞬間
『私の検体と、その方の検体が
間違っても入れ替わることがあった大変!』
なんて心配が急激に膨れ上がり、

検査をしていくれた係の方に
私の見てる前で
速攻で私の名前の書いてあるラベルを
検体容器に貼って頂きました。

その後家に帰って
セカンドハンドスモークが
ドラッグテストでポジティブになる可能性がどのくらいあるものなのか
調べましたが
検査でポジティブと出る成分は
吸った時点で体に入り
呼気には含まれない模様。
(参考文献を載せないので私のブログを100%信じないでくださいね。)

それを知って少し安心しながら結果を待つ。

待つ

待つ

この時は2週間以上待たされ、忘れた頃に出た結果は
陰性。

ホッとしました。

アメリカで仕事をするとなると
関わらなきゃいけないドラックテスト、

毎回なかなか緊張します。

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