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2024年6月17日週まで直近のM&A情報

目次

  • キリンHDによるファンケルの完全子会社化を目指したTOB

  • シティクリエイションホールディングスによるホリイフードサービスへの公開買付け

  • fonfunによる、合同会社selfreeの完全子会社化

  • 交換できるくん、株式会社ハマノテクニカルワークス、有限会社クリエイション及び有限会社エボリューション子会社化

セイノーHDによる三菱電機ロジスティクスの子会社化

こちらをご参照ください。

ブラックストーンによる「めちゃコミック」を運営するインフォコムの買収

こちらをご参照ください。

fonfunによる、合同会社selfreeの完全子会社化

当事者

  • 買主:株式会社fonfun

  • 売主:小俣 隼人、畠 佑輔

  • 対象企業:合同会社selfree

案件に関する概要

案件目的

  • fonfun社は、2023年9月25日に公表した新中期経営計画において、テックカンパニーとして再成長するための基盤強化および中核となるDX事業の創出に重点を置いている。

  • selfree社が提供するクラウド電話システム「CallConnect」は、企業と顧客のコミュニケーションをより円滑にするSaaS型のソリューションであり、サポート業務やインサイドセールスに最適化されたコールセンター向けソリューションである。

  • fonfun社が支援する顧客のDX推進において、メール、SMSに加えてクラウド電話領域の事業を獲得することで、コミュニケーション&テレフォニードメインにおいてソリューションをワンストップで提供できるようになることが可能になる。

  • 特にfonfun社主要事業のSMS配信サービスのバンソウSMSとCallConnectは顧客層も近接しており、クロスセルを狙うことができ、またCallConnectの顧客基盤とあわせることで5000社に及ぶアカウント数の顧客基盤が整う。

  • クラウド電話システムの市場では、継続的に年間約10万社立ち上がっている新設法人をターゲット顧客のボリュームゾーンとして狙うことができ、さらに、NTTがアナログ回線を利用する固定電話のサービス提供を終了する流れから、既存法人におけるビジネスフォンからIP電話へシフトする需要も今後加速すると見込まれる。

  • また、昨今の働き方改革やリモートワーク、在宅ワークのビジネスシーンの定着からも極めてポジティブな市場環境である。

案件概要

  • 株式会社fonfunが合同会社selfreeの全持分を取得し、完全子会社化

  • デットファイナンスによりM&A資金を調達

  • 買収後、合同会社selfreeを吸収合併予定

対象企業概要(事業概要含む)

  • 企業向けクラウド電話システム「CallConnect」の開発・運営

  • 設立:2014年7月2日

  • 本社所在地:東京都新宿区新宿4-3-17

取得価額

4億4700万円

会社(買主)概要

株式会社fonfunは1997年に設立され、2002年に株式上場した。DXソリューション事業とクラウドソリューション事業の2つの事業を展開している。

  • DXソリューション事業:IT/ソフトウェア人材によるソフトウェア開発事業、マーケティング・UI/UXクリエイティブ事業、プロダクト・データを活用したコンサルティング事業

  • クラウドソリューション事業:SMSソリューション事業、リモートソリューション事業

対象市場・競合状況

クラウド電話システムの市場は、年間約10万社が新規参入してくる法人や、NTTの固定電話サービス終了に伴い、ビジネスフォンからIP電話に切り替える既存の法人など、ポジティブな市場環境である。

経営課題

fonfun社が2023年9月25日に公表した新中期経営計画によると、同社はスマートフォンの著しい変化やメッセージ配信サービスの価格競争の激化により、主力事業であるSMS事業とリモートソリューション事業の成長が鈍化していることを課題として認識している。

経営戦略

fonfun社は、この経営課題を解決するために、以下の経営戦略を掲げている。

  1. 事業ポートフォリオの強化:既存事業であるSMS事業とリモートソリューション事業の安定成長に加え、DX事業への進出とネット領域企業のM&Aによる新たな収益源の確保

  2. エンジニアの採用:国内でのエンジニア採用強化とアジアを中心とした海外オフショア開発への進出により、エンジニア体制を強化

  3. M&A戦略:ネット領域企業のM&Aを積極的に推進し、中核事業の創出とエンジニアの確保を目指す

  4. 財務目標:2026年3月期までに連結売上高20億円、EBITDA4億円、エンジニア人数100名を目指す

財務概要(2025年3月期見込み)

  • 売上高:8億3100万円

  • 営業利益:8000万円

関連資料

交換できるくん、株式会社ハマノテクニカルワークス、有限会社クリエイション及び有限会社エボリューション子会社化

当事者

  • 買主:株式会社交換できるくん

  • 売主:濱野 隆一、濱野 雅子

  • 対象企業:株式会社ハマノテクニカルワークス、有限会社クリエイション、有限会社エボリューション

案件に関する概要

  • 案件目的

    • 交換できるくんは、住宅設備機器の交換工事におけるWeb完結型の見積りサービスでデジタル変革(DX)を推進しており、BtoB領域の事業拡大を目指している。

    • ハマノテクニカルワークスグループ3社は、住宅設備機器メーカーの修理代行事業を中核とし、関連システム開発やエンジニア育成のノウハウを有している。

    • 両社の強みを活かし、交換できるくんはBtoB事業の成長加速を図る。具体的には、BtoB領域での修理サービスへの新規参入、修理管理業務システム「RequesWise」の外販展開、電気工事士資格を有する施工職人の拡充を計画している。

  • 案件概要

    • 交換できるくんは、ハマノテクニカルワークス、クリエイション、エボリューションの全株式を取得し、3社を完全子会社化する。

  • 対象企業概要

    • 株式会社ハマノテクニカルワークス:浴室暖房乾燥機等のメンテナンス事業を行う。

    • 有限会社クリエイション:業務用アプリケーションの開発事業を行う。

    • 有限会社エボリューション:経営コンサルタント及び不動産賃貸事業を行う。

  • 取得価額

    • 普通株式(3社合計):252,400千円

    • アドバイザリー費用等(3社合計・概算額):22,000千円

    • 合計(3社合計・概算額):274,400千円

会社(買主)概要

  • 社名 株式会社交換できるくん

  • 所在地 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-9 第一暁ビル9階

  • 設立 2014年11月25日

  • 資本金 3億5,985万円(資本準備金含む)

  • 事業内容

    • インターネットを利用した通信サービスの加入取次業務(携帯電話、光回線など)

    • インターネットを利用した電気・ガス供給契約の取次業務(新電力、都市ガスなど)

    • インターネットを利用した生命保険・損害保険契約の取次業務

    • その他インターネットを利用した各種サービス契約の取次業務(ウォーターサーバー、動画配信サービスなど)

    • Webメディアの企画・開発・運営(料金比較サイト、情報提供サイトなど)

  • 事業モデル

    • 顧客がWebサイト上でサービスを比較・申し込み

    • 交換できるくんが手数料を得る

対象市場・競合状況

  • 対象市場

    • 通信サービス市場:携帯電話、光回線、Wi-Fiなど

    • エネルギー市場:新電力、都市ガスなど

    • 保険市場:生命保険、損害保険

    • その他インターネットを利用した各種サービス市場:ウォーターサーバー、動画配信サービスなど

  • 競合状況

    • 通信サービス市場:携帯キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど)、家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)、オンライン代理店(GMOとくとくBB、価格.comなど)

    • エネルギー市場:既存電力会社(東京電力、関西電力など)、新電力(Looop、F-Powerなど)

    • 保険市場:保険会社(日本生命、第一生命など)、保険代理店(ほけんの窓口、保険市場など)

    • その他インターネットを利用した各種サービス市場:各サービスの提供事業者、比較サイト

経営課題

  • 顧客獲得コストの増加

    • 広告宣伝費や販売促進費の増加:競合他社の増加やサービスの多様化により、顧客獲得のための費用が増加

    • 競合他社の増加による競争激化:類似サービスを提供する企業が増え、顧客獲得競争が激化

  • 顧客満足度の向上

    • サービス品質の向上:顧客のニーズに合わせたサービス提供、申し込み手続きの簡素化、サポート体制の強化など

    • 顧客対応の強化:問い合わせ対応の迅速化、丁寧な対応、トラブル解決の効率化など

経営戦略

  • 取扱商材・サービスの拡充:顧客ニーズに対応するため、幅広いジャンルのサービスを提供

  • Webメディアの強化:SEO対策、コンテンツ拡充、UI/UX改善などにより、集客力向上

  • 業務効率化・自動化の推進:RPAやAIの活用により、業務効率化・自動化を推進し、コスト削減

  • アライアンス・パートナーシップの強化:他社との連携を強化し、新たな顧客層の獲得やサービス拡充

  • 海外展開の検討:海外市場への進出を検討し、事業規模拡大

財務概要(2024年3月期)

  • 売上高 7,565百万円

  • 営業利益 328百万円

関連資料

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