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わたし


この "わたし" というアカウント名を、わたしはけっこう気に入っている。


はじまりはnoteではなく他の場所で、

友人知人をフォローしフォローされている、いわゆるリア垢ではなく、もう一つの居場所が欲しくなって "わたし" を作った。

誰に見てもらえなくてもいい。でも縁もゆかりもないどこかの誰かが見ているかもしれない、そんな可能性のある中で、ただ自由に呟いてみたかった。

自分だけが見るメモ帳や日記ではなく、鍵付きアカウントでもなく、あくまで誰もが触れられる世界の中に、埋もれてしまってもいいから自分の呟きを投げてみたかった。

要は、現実の積み重なったタスクや人間関係に疲れて、自分のことを誰も知らない新しい世界に逃げ場が欲しかったのだ。(おそらくこの感覚が極端に強くなるのはよろしくない。)


アカウントを作成するにあたって、どうせ独り言を言うだけでインフルエンサーになりたいわけじゃないし、名前なんてどうでもいいと思った。

しかしどうでもいいと思うと、ペンネームみたいなものを新たに考えるのもかえって違う気がする。だけど本名に掠る名前にもしたくない。

何者かわからない、個性を感じない、記憶にも残らず、検索しても紛れてしまうような圧倒的な匿名性のあるものがいい。それでいて、自分が使っていて馴染むもの。

これはわたしの悪い癖で、自分でもどうでもいいと思っていたはずのことに結局こだわってしまうところがある。だけど、今回はパッと思いついた。

もう、この一人称のままでいいじゃん、と。


それで、"わたし" 。


"わたし" っていうアカウントはきっとわたしの他にもたくさんあるのだろうけど、それでいい。

このありふれた名前の、ありふれているところが気に入っている。



(ちなみにプロフィール画像は、森俊博さんのフリーアイコンを使わせていただいています。色づかいのセンスと、何よりこの匿名な感じ、そしてよく見ると壊れ物なところが、お気に入り。)








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