本当の“地獄”とは

ゴールデンウィーク中に怖そうなタイトルの記事を作ってしまって申し訳ありません。
世間がゆったりしているこの時期だからこそ、いろいろと考える時間が取れるため、今日はこんなテーマでお送りしたいと思います。

「地獄」という言葉を聞いて一般的に連想される光景って、血生臭くて、炎がそこら中で燃え盛っていて、鬼がいて、人々が泣き叫んでいて…。

と、大体、見た瞬間に「辛い」「痛い」「恐ろしい」とわかる光景。

実際、生きていて「地獄のように辛い」という経験をされた人っていると思います。
ふと思うに、フィクションとか御伽話の中で見せられる地獄と、実際にある地獄って全然違うのでは。

身の回りにある「地獄」って、本当はこんな風に見えるんじゃないかな。
どんな風に見えるかというとそれは…。


「天国みたいに見える」

一番足を踏みいれてはいけない場所って、一見、めちゃくちゃ楽しそうで、パラダイスのように感じるのではないだろうか。
これを人に例えると、すごくお金を持っていたり、美人だったり、華やかで社交的でとても煌びやかな生活をしていることが周りから見てもわかるというか、自らアピールしているような人。
そしてそういう人が集まる空間。

一概に言えないけれど、こういう人や空間に不用意に近づくと、実際に最初は本当に楽しく、良い思いをできる。
でも、それは長くは続かず、そしてそこは大抵、嘘とか裏切りに満ちているため、最終的にはお金を失ったり、貴重な時間を無駄にしたり、精神的に大きな苦痛を味わう羽目になる。

これぞまさに「生き地獄」。
ニュースとかSNSを見ていても、お金だったり、異性だったり、一見煌びやかなものに惹かれ、それに近づいた結果、騙されたり犯罪に巻き込まれたり、犯罪を冒してしまったり……といったものが多い。
というかほとんどこのパターンなような気がする。

地獄は、一時的に快楽をもたらしてくれる。
だからとても輝いて見えるし、周囲にそう見せている。
それもあって、うっかり踏み入れてしまいやすい。
さらにその地獄は、トータルではめちゃくちゃ辛くてマイナスの方が大きいのに、ごく稀に快楽をくれるから、抜け出しづらくなってしまうんだと思います。

これに対して「天国」は、一見、本当にそれとはわからないほど地味で目立たず大変なもの、努力を要するものに感じる空間や物事かもしれない。
まだその確証は持てていないけれど。

ただ、この「近づかない方がいい人/空間」を嗅ぎ分ける能力は、なるべく若いうちに身につけておいた方がいい、と思います。
年をとってから地獄に落ちたり、今いる場所が地獄であることに気づくって、メンタル的に相当きついと思うので。






読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。