自分が輝くための舞台は、自分たちで組み立てて創っていたあの頃。
「noteのお題ほぼ全部書くチャレンジ」
~No.21 #部活の思い出 ~
松任谷由実の『卒業写真』のメロディーに乗せて、
「あなたは~私の~青春~そのもの~♪」と歌う時、
私にとっての「あなた」とは……
演劇部!!です!!
(人ちゃうやんけ)
いやもう、そのぐらい、青春そのものでした。
高校演劇部。
今ある人生の土台は、全てその頃に作られたと思います。
高校3年間の演劇部での経験は、全てかけがえのないものだったのですが、
特に今、記憶に残っているのは、
役者としての鍛練でも、
スタッフとしての知識技能でもなく、
舞台。
北館4階、視聴覚室に、公演の時だけ姿を現す、
舞台。
それそのものと、それを巡る幾多の思い出が、部活の思い出そのもの、青春そのものとなって、今も私の心を支えてくれています。
初めてその舞台を目にしたのは、高校の入学式よりも前。演劇部の卒業公演を見に行った時でした。
(合格発表後の入学説明会でチラシもらうかなんかしてた)
案内された視聴覚室に入ってビックリ。
「何これ!高校って、校内に劇場もあるの!?」
しっかりとした舞台、暗幕。
舞台上を照らす照明機材の数々。
本格的な音響設備。
緩やかな傾斜に雛壇状に並ぶ座席。
……その中の1席に座り、この春卒業するという演劇部の先輩たちが、いきいきと演技する舞台を鑑賞しました。
高校って、すごい。高校生って、すごい。
中学校卒業したての私には、全てが大きな衝撃でした。
すっかり感化され、入学後、中学校の吹奏楽部の先輩たちが山ほど所属している吹奏楽部を裏切って(汗)、演劇部に入部。
現役の先輩たちによる新歓公演の時には、「演劇部の新入部員」として座席に座っていました。
新入部員なので、公演後の後片付けも当然一緒にやることに。
その時、私はもう一度、大きな衝撃を受けます。
「舞台バラシ、始めまーす!」
1人の先輩のかけ声と共に、演劇部・軽音楽部・放送部という新歓公演関係の部員が総出で作業モードに。
窓の暗幕カーテンが開け放たれ、明るい光が差し込む中……
脚立に登り、舞台袖を作っていた暗幕カーテンを降ろす人、天井のバトンに吊るされた照明器具を1つ1つ降ろす人。照明や音響機材のコードを抜き、1本1本ぐるぐる巻いてまとめていく人……
舞台が何の飾りもないむき出しの状態になり、やれやれこれで終わりかと思いきや、
なんと、舞台そのものの解体作業も当たり前のように進んでいくではありませんか。
舞台上に敷き込んであった薄手の絨毯のようなものは、丸めてまとめられ。
あらわになった20枚ほどの、たたみ1畳ぐらいの大きさの平たい台も、1つ1つ片付けられ。
高さを出すために、平たい台の下に並べられていた箱のようなものも、全て片付けられ……
(このあたりのものをひたすら運ぶ作業に必死で参加していた記憶あり)
最後に、どこかにしまってあった、前から数列分の視聴覚室の机と椅子が運びこまれ、舞台のあった位置にネジで止めつけられ……
私が「わぁ!劇場だ!」と感動した空間は、すっかりただの、何の変哲もない、単なる教室の1つにすぎない「視聴覚室」に戻ってしまったのでした。
なんということでしょう。劇的ビフォーアフター。
先輩たちは、
自分たちが輝くための舞台を、
自分たちで組み立てて、創り上げていたのでした。
その衝撃が、私の高校生活の、「はじめの一歩」でした。
……やがて、私も演劇部の一員として、鍛練を積み。
特に「舞台監督」というポジションに燃える高校2年生になった頃……
「舞台仕込み、始めまーす!」
「舞台バラシ、始めまーす!」
部員総出で、舞台を組み立てたり、解体したりする作業の、全体指示を出す人間に、私自身がなっていました。
単なる教室に過ぎない視聴覚室を、劇場空間へ。
劇場だった空間を、単なる教室に過ぎない視聴覚室へ。
日常空間を、非日常な空間へ。
非日常な空間を、元の日常空間へ。
自分たちの輝くための舞台を、自分たちで組み立てて創っていたあの頃。
無いものは、創れば良い。
自分の舞台は、自分で創れば良い。
人が創ってくれるのを待つばかりでは何も始まらない。
動くのは、誰よりもまず、自分たち。
あの頃に感じていたこと、経験したことが、今の私の、日々の支えとなってくれています。
その考え方が土台にあればこそ、今、
子育てという転機も乗り越えて、
子育てサークルを作り、
オリジナルのパズル教室を始め、
このコロナ禍でもオンライン講座を新たに生み出すことでき……
それらは全て、自分自身の輝く舞台を、自分自身で創っていく取り組みであると思うのです。
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「noteのお題ほぼ全部書くチャレンジ」、部活については、ほんとはもっともっと書きたいことあるのですが、キリがないのでこれにて。
明日は、どうにかして # 404美術館 に挑戦します。
本日もご覧いただき、ありがとうございました☆
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