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カリンバのある生活①〜出会い編〜

気づけば5月も半ばを超えてしまった。

仕事が実質休業状態となり自宅に籠るようになってから、約2ヶ月が経つ。

読書も映画もzoom飲み会にもさすがに飽きてきた4月末、私にある衝撃的な出会いが訪れた。

それは、小さな楽器である。

何気なく見ていたインスタグラムの広告投稿のひとつに、見たことのない楽器が美しい音色を奏でている動画があった。

手の平より少し大きい木箱の上部に、金属の棒が並んでいる。
それを両手の親指で弾くと、オルゴールのような澄んだ音がふんわりと広がるのだ。

小学校の音楽室で「勝手に触るな」と先生に叱られたマリンバのような感じもするし、
原宿でストリートミュージシャンがおもむろに奏でていたハンドパンに似ている気もする。

しんしんと雪の降る日に暖かく沁み渡るハンドベルのようでもあるし、
夏の日射しを受けて波の上でキラキラと踊る光の粒のようでもある。

どこか懐かしく、でも刺激的な音色。

なぜか強く惹かれるものを感じて調べてみると、「親指ピアノ」や「ハンドオルゴール」と呼ばれているらしい。

正式名称は「ラメラフォーン」、通称が「カリンバ」だ。

アフリカで約500年前から使用されている民族楽器の一種で、1970年代からはEarth,Wind&Fireのリーダー、モーリス・ホワイトが積極的に楽曲やライブに取り入れたことをきっかけに、世界に広く知られることとなった。

このモーリス・ホワイトのカリンバソロのライブ映像だけでもゾクゾクするほどかっこいいので、是非観ていただきたい。

楽器のタイプには実に様々なものがあり、特に正式な形は決まっていないらしい。

特に新しいものでもないのだが、最近になって急激にSNSを賑わせるようになったカリンバは、形状や色が可愛らしく、女性が趣味として楽しむのに最適なデザインが主にアジアで普及しているようである。

これは基本的に17キー(2オクターブと少し)が設置されており、古来の楽器に装着されている倍音を生み出すビーズ(これが鍵盤に当たりカラカラという音がする)は付いていない場合が多い。

今YouTubeで検索するときまって上位に登場するプロカリンバ奏者の
April Yangさん。若く美しい彼女が愛おしそうにカリンバを奏でる姿はミュージックビデオとしても素晴らしく、一体この楽器はなんなんだ!と思わず気になってしまう。

ここまで調べて、私は迷わずこの不思議な楽器をAmazonで注文していた。

以来、すっかりカリンバの虜である。

そして、この楽器の楽しさ、奥深さをなんとしても広めたいという熱意に燃えている。

今回はシリーズにして、カリンバとは何か、その魅力についてたっぷりとお伝えしていく。

読み終わる頃には、あなたもカリンバに魅せられているはずだ。

おうち時間のお供に、新しい楽器はいかがだろうか。


〜つづく〜

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