外は雨模様、心に傘をさして
窓の外は雨模様、雨は嫌いじゃないのに、体がやけに重たい。
今朝は調子がわるいな…。
体のエンジンがかからない。
そう思って起きて少し家族と会話をしたあと、何かがぷっつりと切れてしまった。
体に力が入らずに涙がでてきた。
久しぶりに心の不調が出てしまった。
何か心当たりはないかと理由を探すうちに、どんどん体調は悪くなる一方。
ストレス治療の真っただ中。
順調に回復してきていたのに、仕事の大きな波にのまれていたみたい。
自分なりに知らず知らずに無理したのか、体がバラバラになるような感覚を味わいました。頭が破裂するような感覚に襲われて、自分をおさえこむのに必死でした。
こんな意味不明な、自分でも自分の状態を説明できない自分を、旦那さんにまるごと理解されるはずもなく。少し声をかけてくれた後に、そっとしておいてくれました。
夜がとても長く感じて朝が来たら、体調も戻るかもしれないと願っていたけれど・・・さほど変わりなく、頭重と倦怠感につつまれていました。
スマホを開いていつものように過ごそうと思うのに、何を見ても感覚がおかしい。どうおかしいのかも分からない。
ふと旦那さんがつけるテレビの音がうるさいな・・・頭に響く。そう思ったとき。
ごはん食べてない。
声もだしてない。
そう気づいた。
ゆっくりゆっくり、動き出してみた。
のどを上手く通らないけど、ナッツ入りのヨーグルトを噛んであごを動かすと生きてる感じがしてきた。
この日が休みで良かったと心底思えてきた。
夜ごはんに冷たいキュウリ漬けが無性にたべたくなった。
旦那さんもおいしいとタッパーひとつ分食べたばかり。
きっと夜までに漬かるはず。
近くの小さなスーパーへ歩いて行こうと思って、身支度をする。
外は雨模様だった。小ぶりでしとしと降っている。
傘を片手にあるいていく。
ナスも食べたいな。揚げびたしにしよう。
心の中は野菜でいっぱいになってきた。
スーパーに着くとキュウリよりも先に枝豆が目に入ってきた。
実のしっかりしたものを吟味してカゴにいれる、夕ご飯前に食べたらおいしいはず。タンパク質も摂れそう。
ナスとキュウリを忘れず買って来た道をてくてく歩く。
小ぶりの雨が心をなだめてくれるみたいに感じる。
昨日の不調で取り乱した自分を消してなかったことにしたい。けれど、今の私はこうして回復しようと自分なりに頑張っている。
他の誰かからみたら、なんてことのない日常を送るのが精一杯のときがある「今のじぶん」を否定してしまったら自分自身がツラいと思えてきた。
雨の中を歩きながら、人生に雨の日も必要だと思えてきました。
きっといつか無駄じゃないって思える日が来るかもしれない。
帰るとすぐに枝豆を茹でて、キュウリは漬物用と冷やし中華用にきざむ。
そういえばお麩があったなぁ・・・と車麩を久世商店のお出汁で煮ものにしてみよう。
水で戻したあとに、適当に切り分けてお出汁で煮る。
その後に、砂糖とめんつゆで甘口に味付けをして、粗熱をとった後に冷蔵庫で冷やせば冷たい一品のできあがり。
本当はこんにゃくか、たけのこを入れようと思ったのに、常備がなくおそろしくシンプルになってしまった・・・。
こんな雨の日の日常です。
雨宿りも長い人生のなかではきっと必要。そう言い聞かせています。
心に傘をさして、空を見上げてみよう。
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